シリーズBとこれからのestie

こんにちは、estie(エスティ)代表の平井です。当社はこの度、シリーズBで28億円の資金調達を実施いたしました。日々良いプロダクトを作り届けているチーム、力強く支えていただいている既存株主や金融機関、そして何よりestieとともに業界変革にチャレンジしていただいているお客様のおかげだと、身が引き締まる思いです。


今回の資金調達では、新規投資家としてシンガポール政府系テマセクグループのグロースファンドであるVertex Growthを迎え、日本の政府系金融機関の日本政策投資銀行(DBJ)を含む全既存株主より追加投資を預かることができました。毎回のラウンドに参加いただいているグロービス・キャピタル・パートナーズ、東京大学エッジキャピタルパートナーズ、グローバル・ブレインの皆様にも大変感謝しております。

ちなみにVertex Growthはグローバルなグロース投資家で、約30社の投資先のうち9社がユニコーン!すごい!!

本ブログでは、これからestieが描く未来についてご紹介します!短いので全部読んでください!

日本の都市や地域の発展を支え、社会経済を強靭にする

人は働く時にオフィスや工場を使います。もしリモートワークをしていれば、代わりにデータセンターを使います。買い物に行けば商業施設を、通販で物を買えば物流施設を使うことになります。これらの施設は全て商業用不動産に分類されるものです。商業用不動産とは、経済活動のインフラとして機能する産業であり、「誰にどんな用途で活用されると最も経済的な付加価値が大きいか?」を追求するビジネスです。

estieが目指す「産業の真価を、さらに拓く。」というPurposeは、産業を生み育てる商業用不動産のデジタルインフラを構築することで都市や地域の限られた土地建物の最有効活用を実現し、社会経済を豊かにするというチャレンジです。

どうやって実現するのか?

結論から言うと、シリーズBで調達した資金は、①マルチプロダクト戦略のさらなる進展、②M&Aの実施、③AI投資に活用します。

①マルチプロダクト戦略のさらなる進展

シリーズA時点ではオフィスビルのデータベースの会社でした。現在では物流不動産データベースや、各種SaaSを含めて10個(未公表を含む)のプロダクトを提供しています。しかも、お客様からの期待もそれ以上のペースでどんどん積み上がっています。であれば、僕たちがその期待を全て叶えたいと考えています!

②M&Aの実施

約80兆円の不動産業界のインフラを作るためには、1社の力では足りません。創業以来積み重ねてきた業界のお客様との信頼関係をテコにして、より多くの力を結集させて巨大産業のDXに取り組んでいきましょう。追加のエクイティやデットの調達も可能なので、M&Aの規模はシリーズBのサイズに留まりません!

③AIへの投資

実はestieでは、既に社内プロダクト/オペレーションや顧客向けのプロダクトにもAIが自然と溶け込んでいます。これまでの5年間の事業を通じて、estieの持つバーティカルデータ & SaaSとバーティカルAIが溶け合う未来がはっきりと見えてきました。ここからはひたすら社会実装していくフェーズです!


アジア地域の商業用不動産デジタル基盤へ

estieはシリーズAからシリーズBまでの3年間で、「日本のオフィスデータの会社」から「日本の商業用不動産のデジタル(データとソフトウェア)基盤を構築する会社」に脱皮することができました。これはestieを信じて育てていただいたこの業界で働く皆様のおかげです。

今回、シンガポールの政府系投資会社であるテマセクグループのVertex Growthと、日本の政府系金融機関である日本政策投資銀行(DBJ)から出資を受けたことは、今後のestieの拡張性を示す一手です。日本だけではなく、アジア地域全体の発展を目指す社会インフラとして商業用不動産デジタル基盤を構築していきます。

アジア地域は、経済・人口の規模で言っても北米や欧州と並ぶ世界の一大経済拠点です。しかし、未だ都市・地域への資本流入はまだまだです。東京は都市圏としてGDP、人口、不動産市場規模で世界一の3冠王ですが、大阪・ソウル・シンガポールといった諸都市はまだまだその地域の経済規模に比してグローバルな投資家から十分に選ばれるに至っていません。つまりは可能性が無限大です。

アメリカで先行するCoStarの時価総額は約5兆円。不動産業市場規模で日米の差は約4倍です。estieでは、社員みんなが「デカコーン(時価総額1兆円)になろう」という目線で日々会話をしています。さらにアジア地域に飛躍すれば、それに留まりません。

最後に

28億円でこんなに大きなことができるの?という疑問があるかもしれませんが安心してください。新規で投資をしてくれたVertex Growthからも「グローバルでもbest-in-classの効率性」と評価をいただいている通り、本当に少数精鋭なestieの事業特性によるものです。

もちろん、これからさらに組織は拡大していきますが、社員一人一人が個性と能力を活かして大きな事業を動かしていくというestieの基本思想は変わりません。「都市・地域の100年続くインフラを作る」という大きなチャレンジを、気の良い仲間と続けていきます。

ご興味を持っていただける方は、ぜひ僕たちと一緒に働きましょう!

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