成長に悩んだ若手エンジニアが次のステップを目指す挑戦


初めまして、ソフトウェアエンジニアの上久保竜輝と申します。入社後1ヶ月というタイミングでブログを書いています。エンジニア6年目の自分がこれまでとこれからのキャリアについて書いてみたので、同じく自身のキャリアについて悩んでいたり転職活動をしている方にとって少しでも参考になれば嬉しいです。

【プロフィール】上久保 竜輝(かみくぼ りゅうき)
北海道出身。1994年生まれ。大学院卒業後、2019年に新卒で大手通信系企業に入社し社内業務システムの設計・開発に従事。
2021年に株式会社LabBaseに入社。自社サービス開発に加えて新規事業の立ち上げにも取り組む。
2024年4月よりestieに参画。

学生時代〜最初の転職まで

学生の頃からみんなで何かを作り上げて盛り上がることが好きでした。高校の文化祭では行灯(ねぶた祭りを二回り小さくしたくらいの大きさ)の制作をクラスの中心となって取り組んでいましたし、大学に入ってからは鳥人間サークルに入部して人力飛行機を作って琵琶湖まで飛ばしに行っていました。今思うと技術や知識はまだまだでしたが、どちらも(勉強が多少疎かになるくらい)他のクラスやチームに負けたくないという熱意は人一倍あったと思います。そして大学4年で研究室に配属されてからはプログラミングに興味が移り、私のものづくりはハードウェアからソフトウェアへと変化していきました。

IT業界でものづくりがしたいという思いと、折角やるなら大きなシステムに携わりたいという考えから大手通信系企業に新卒で就職し、社内業務システムの開発を行う部署に配属されました。しかし業務内容が開発委託先の企業とのレビューや社内各部署との調整が中心だったことから、次第に学生の頃のように自分の手で設計や開発を行いサービスを作ることに憧れるようになりました。その後転職活動に取り組み始めたものの、残念ながら実務での開発経験がほとんど無かったので、丁度その時に趣味で取り組んでいた競技プログラミングを面接等で積極的にアピールしました。(転職後に書いた競プロはいいぞ記事はこちら

毎日コードを書いて精力的に取り組んでいたことが評価いただけたこともあり、無事、念願だったスタートアップ企業への転職を成功させることができました。

キャリアの悩み〜estieへ

スタートアップ企業に転職し、自身でコードを書きプロダクトを開発するのはとても楽しかったです。ReactやNext.jsといった流行りのWebフロントエンド技術を中心に、開発のキャッチアップを通じて毎日新しい学びがあり、エンジニアとしての成長をとても実感出来ました。それまで抱いていたキャリアに対する不安も無くなり、自分が望んでいた夢中で開発に取り組める環境に出会えたのです。

しばらくして、ある程度開発について自走できるようになった頃、社内の新規事業を立ち上げるプロジェクトに参加することになりました。そこではBizDev一体となった少人数のチームを組み、「自分たちが解決したい課題は何か?」「作りたいサービスはどういうものか?」などのテーマについて熱く議論を交わしました。その後検証内容が決まるとMVPを用意して顧客企業やユーザにインタビューを行い仮説の検証を行います。このサイクルを何度も繰り返すことでPMFを目指すことがチームの目標であり、私は約1年間エンジニアとしてこの挑戦を続けました。

これまでは良いコードや設計だけを目指していた自分にとって、サービスの全てのオーナーシップをチームが持って進めるやり方はとてもやりがいを感じられました。高速な価値検証をするために必要なものを全部一人で考えて準備するという経験はとてもスキルアップにもつながりましたし、何よりも本気で良いものを作るためにそれぞれのメンバーが持つ熱い思いや夢を語り合うのがとても楽しかったです。夢を語ってそれを実現させることこそがやりたかったものづくりであり、自分がスタートアップで働く理由だなとこの時思いました。

しかしながら現実は厳しく、価値検証を繰り返してもなかなか結果が得られず悔しい思いもしていました。作りたいと思ったサービスが、同時にビジネスとして本当に成り立つのかというところまで踏み込んで考えられず、ある程度コードが書けて開発ができるだけでは不十分であることに気づきました。また、エンジニアとしてコードが「ある程度書ける」レベルから先のキャリアをどう目指したら良いのか、そもそも自分がどうしていきたいかについても悩むようになってしまいました。このまま伸び悩みたくないと焦りますが、一人で考え続けてもなかなか解決策は見つかりませんでした。

それから数ヶ月間は色々な企業の人と話をしましたが、その中にestieも含まれていました。実は以前estieが主催する中級者向けのRustのイベントに登壇させていただいた機会があり、その時は強そうなエンジニアが集まっていてすごそうだとか、たくさんイベントを開催して盛り上がっていて憧れるなといった印象を抱いて興味を惹かれました。その後カジュアル面談や選考を進めていくうちに、この人たちと一緒に働くことで悩みの答えを見つけられるかもしれないという期待が大きくなりました。内定をいただけた後に、入社して上手くやっていけるのだろうかという不安も正直ありましたが、それよりも憧れや期待の方が勝り思い切って挑戦することにしました。

入社して感じたこととこれから

estieに入社してまず驚いたのは、圧倒的なドキュメントの多さでした。ドキュメントの重要性がメンバー全員に浸透しており、ドキュメントは量が多くても常に整備されていて最新の状態を保っていました。また入社後のオンボーディングでは、コンテンツと共に関連ドキュメントへのアクセス方法も都度教えて下さり、無駄がなく効率的に設計されているなと感じました。

各チームの動き方も特徴的で、estie内の複数のプロダクトを同時に成長させるために、プロダクトを所有するチームはそれぞれ自分達でやるべき施策を考えて自立的に動いている印象でした。チームメンバーはみな業界知識が豊富で、プロダクトに詳しい営業や、ビジネスに詳しいエンジニア・デザイナーがたくさんいます。経営陣や事業責任者は目標や方針を決定し社内に浸透させる一方で、具体的な進め方はそれぞれのチームを信頼して任せている印象です。このように組織全体で互いに信頼関係が築かれていることが素晴らしいと感じました。さらに、各プロダクトのためにデータを整備するチームや、共通基盤を構築し開発を加速させるチームなど、開発チームがプロダクトの本質的な開発に集中できる体制も整っていてとても心強いです。

そして嬉しいことに、自分の次の成長のカギに気づくことができました。これまでの自分は、優れたエンジニアは「多くのことができる」「一人でなんでもできる」というイメージを持っていましたが、これは必ずしも正解ではなく「チームを信頼して任せることができる」という事もとても大事な要素だと気づきました。さらに他の人から「信頼して任せてもらえる」部分があるととてもよくて、こうやって信頼関係が生まれていくのだなと思いました。エンジニアリングは範囲がとても広いため、自分が気になる分野が多すぎてどこに手を伸ばすべきかわからずに困っていたのだなと腑に落ちました。

オンボーディングが終わり、自分は今プロダクトのバックエンドや一部データパイプラインの開発を主に担当しています。まずは1つのことに詳しくなり、メンバーに頼ってもらえることが目標です。と同時に、他の範囲についてしっかりとメンバーを頼ることも目標であり、そうして信頼関係をより深めていきたいと考えています。将来的には自分がやりたい!と感じたことに対して、オーナーシップを持って推進しつつもメンバーを上手く頼りながら進めていけるようになりたいと思っています。この会社の皆さんは本当に自立性が高い人が多くて、現状に文句を言わずになんとかしようと頑張る人ばかりです。謙虚に見習いつつ、常に貪欲に成長していきたいと思っています。

さいごに

色々と書きましたが、一番伝えたかったのは自分はestieに入社してみて良かったと言うことです。エンジニアとして伸び悩みを感じていたり今後のキャリアについて悩んでいる方、是非カジュアル面談しましょう!ご応募お待ちしています。

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