新卒からコンサルティングファームで戦ってきた人間が、急成長ベンチャーで組織立ち上げに挑む。


【プロフィール】曽禰 広気(そね ひろき)

北海道出身。立命館大学経営学部卒業。
新卒で日系のコンサルティングファームに入社。4年勤務後、小規模のコンサルティングファームを経由し、2024年5月よりestieに参画。
コンサル時代は、自動車部品メーカー・金融(生保,銀行)・電機メーカーを主要顧客とし、新規事業に係る調査・企画立案やバックオフィス業務のDXに係る企画から実装を経験。 estieではカスタマーサクセス機能の立ち上げに向け、専任担当としてオペレーションの設計や組織設計の実務を担う。

今までのキャリア

新卒当時は、プラントエンジニアリング会社への就職を目指し活動していましたが、文系の枠の少なさもあり撃沈。偶然見つけたコンサルティングファームの募集に滑り込みで応募し入社しました。そのため、そもそもコンサルをやるつもりは毛頭ない中での社会人スタートになりました。

そんな形で入社したコンサルティングファームだったので、仕切り直しでやりたいことを見つけよう、周りよりも早くプロモーションしようのマインドで日々業務に従事していました。案件と上司に恵まれ自動車部品メーカーの戦略案件やメガバンクのDX企画から実装案件などを経験することができ、順調にコンサルとしての幅広に基礎的なスキルを構築できたと記憶しています。今の私を育ててくれた1社目の上司達には、今でも感謝の念は尽きません。

5年目になるタイミングで、案件の幅を広げる目的と小さな組織で裁量広くする目的で小規模のコンサルティングファームに転職しました。その会社では、意図した通り顧客基盤や案件内容などの幅も広げつつ、プロジェクトマネージャーとして常に2~3案件回しながら、組織の改善活動などにも取り組むことができました。コンサルとしてマネージャーまで取り組むことができたこと、案件の区切りが良かったことなどもありその会社を退職する決意をします。

なぜestieを選んだか

何を得たくてestieに?

前職を辞めるタイミングでは、コンサルは一旦卒業し、事業会社への転職を志向していました。事業会社に行きたいと考えた理由としては、新卒コンサルにはありがちですが、1つの事業に長く集中してみたいと考えたこと、第三者として一時的にではなく最後まで身を捧げられる環境にいたいと考えたことが主です。加えて、コンサル時代に特に凄いなと思えた方々は、何かしらの事業に取り組んでいた経験がある方が多かったこともあり、その先輩たちには敵わないと思い、このままコンサルとして上を目指していくイメージが湧かなかったこともあります。

最初に知ったきっかけ・面白いと思った部分

estieにはエージェント経由で出会いました。正直全く知りませんでした。エージェントに出していた要件は、バーティカルSaaSを扱う企業であること、会社の規模が100名未満のところ、職掌に縛られずに幅広い業務に取り組みうるところの大きく3点だったと記憶しています。

バーティカルSaaSを選んだ理由は、基本的には1つの業界に対してプロダクトを展開していくことになるため、社会的なインパクトが見えやすいというコンサル時代に実感しにくかった部分を実感できるのではという点と、当時培った顧客と向き合った問題解決の能力を活かすことができるのではという点がポイントでした。また、これまでにコンサルとして取り組んできたテーマの中でもスマートシティや街づくりに関わる領域は面白いなという実感もあったので、バーティカルSaaS×不動産というテーマも良かったところです。

「会社の規模が100名未満」・「職掌に縛られずに」の2点に関しては、2社目のコンサルに転職した際に転職して良かったなと強く実感したポイントを流用しています。2社目は会社規模としては数百人ではありましたが、所属する部署は70人程度であり、大宗のメンバーの顔と状況を把握できるかつ、コンサルファームとしての事業の実像や課題感がとても把握しやすい規模感でした。個人的な志向として案件を跨いで議論することや組織的に解決すべき課題があるなと感じたときに積極的に取り組むことが好きなタイプなので引き続きその点を重視しました。(逆に職掌や案件を跨いだ議論ができない、課題があっても自分が手を伸ばせないとフラストレーションを感じるタイプです。)

その結果、自ずとベンチャー企業が中心となり、その中で縁があった企業がestieでした。正直複数社を並行で検討していましたが、途中からここだろうなという感覚があったことを覚えています。

estieは事業としての面白さはもちろんですが、メンバーの方々がとても魅力的だったこと、自分に興味を持ってくれたこと、Valuesが好みだったことが決め手です。

メンバーの魅力の部分は、会ってみないとというところと個人の好みが大きいかと思うので、私が選考の過程でなんとなくいいなと思えた話を記載します。採用の過程の会食で聞いた話や他愛ない言葉なのですが、1点目は「(会社の文化として)体育会系というわけではないけど、体育会系っていいよねって思っている人が多そう」、2点目が「街を歩くことが楽しくなる、オフィスの名前を言われたらで入っているテナント当てクイズとかできるかもね(笑)」の2点です。表現は難しいですがなぜかシンパシーを感じ、よく覚えています。

「自分に興味を持ってくれたこと」については、転職活動の際、基本的には自分を曝け出すことを大事にしていたことも背景にあります。正直私は、万人受けする性格ではない(ぶつかり合いながら仕事をするのが好きというニュアンス)ので、変に取り繕ってオファーをもらうくらいなら、自分を曝け出して合わなさそうなところには落としてもらおうと考えながら活動していました。実際、オファー時のフィードバックでは「最初はとっつきにくい人だなと思いました」と言われましたが、それでも一緒に働きたいと思ってくれたことはいい企業に出会えたなと思えたポイントです。

入社後も悪いギャップは特に感じず、楽しく働けています。

これから何をしていくか、何をしているか

入社後は、カスタマーサクセスの仕組化・標準化をミッションにしています。
入社する際も何でもやりまっせという感じで話していましたが、入社1か月前くらいに話していた内容と全然違うミッションを初日に渡されて「ベンチャーっぽい!」と思いました。恥ずかしながら、カスタマーサクセスのテーマ自体にはそこまで知見はなく、楽しく手探りしています。

estieは順調に成長しており、コンパウンドスタートアップとして複数プロダクトを並行してお客様の課題解決に取り組んでいます。多くの企業様に導入いただくことはとても嬉しい状況である一方で、導入して終了ではなく、皆さまに「入れてよかった」と思い続けていただけるようにしていく必要があります。これまでは、各企業の担当が新規の契約から、サクセスのサポート、新しいサービスのご提案をしていましたが、プロダクトと導入企業の拡大に伴い一人一人が対応できる範囲に限界が出てくる可能性があります。サクセス機能の強化及び一つ一つのお客様と膝を突き合わせて議論する時間を少しでも増やすためにカスタマーサクセスの取り組みを行っていく予定です。

組織の立ち上げに向けて、現状のオペレーションの課題を改善していくことに加えて、各担当が持つ知見を集約 > お客様それぞれに合ったサクセスの方法構築 > 組織として機能するような仕組みづくりを進めています。また、仕組みづくりだけでなく、実際に自身を実験台にサクセス活動に取り組んでいくことが近々の私の取り組みになります。業界的にもテーマ的にも経験は薄いですが、コンサルとしてそこそこの時間を過ごしていたおかげもあり、心理的にも物理的にも抵抗なく進められています。

お客様のサクセスを通し、商業用不動産業界を起点に「産業の真価を、さらに拓く。」ことに貢献していけるものと信じ、日々刺激的な毎日を過ごしています。

駄文ではありますが、最後まで読んでいただきありがとうございました。新卒からコンサルティングファームで働かれてきた方は勿論、カスタマーサクセスに興味がある方、不動産業界に興味のある方、街歩きが好きな方ぜひ一度お話しましょう!

hrmos.co

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