荒 大樹(あら だいき)
千葉県出身。平和不動産にて商業用不動産の売買・AM業務を経験後、日本橋兜町・茅場町エリアの街づくりやPM業務、事業開発に従事。
2024年2月よりestieに参画。事業開発、セールスを経て2025年1月よりマーケットリサーチ事業本部 クライアントソリューション1部 部長に。宮内 亮輔(みやうちりょうすけ)
伊藤忠商事にて、北米IT商材の日本市場展開、SIer(日本及び東南アジア)での営業/事業開発、ベンチャーキャピタルにおける国内外ITスタートアップへの投資/経営支援及びファンド運営等11年間にわたり情報産業分野における幅広い事業に従事。
2021年5月よりestieへ参画し、事業開発等を経験した後に2025年1月よりマーケットリサーチ事業本部 クライアントソリューション2部 部長に。
今期からマーケットリサーチ事業本部の体制が変わり、2名の部長が誕生しました。
2021年5月に入社しまもなく4年、総合商社で10年のキャリアを積んだ後に業界未経験者の宮内と2024年2月に入社し不動産業界10年選手だった荒。それぞれのいいところ、大事にしていることや、今のestieについてなど4つのお題から新たな部長が考えていることを紐解いていきます。
お題その①:それぞれのいいところを教えてください
荒 : それぞれのいいところを教えて、というお題...無茶振りがすごいですね。ちょっと隣にいる状態で話すのは照れるんですが、まず僕からいきますね。
宮内 : ありがとうございます、是非お願いします。
荒 : 宮内さんのすごいところはたくさんあるんですが、一番を選ぶのであれば...あれ?本当に業界出身者じゃないんですよね?
宮内 : なんですか、その確認は。
荒 : えっとですね、商業用不動産の業界ってどれだけ色々なコミュニティに入っていけるかってすごい大事なんですよね。コミュニティに入ることで、多くの情報が入ってきますし、その場から色々な話が広がっていくシーンを前職時代に何度も見てきました。でもそれって元々自分が不動産業界出身でそのコミュニティにいたからこそ、重要さと難しさがわかってるんですよ。それをなんで全然違う業界から来た人がコミュニティの重要性を理解していて、今の状態ができているのが不思議です。
宮内 : なるほど。いいね、もっとちょうだい。
荒 : 宮内さんのこと、結構色々な商業用不動産業界の人が知っているわけじゃないですか。コミュニティもただ入るだけじゃダメで、どんな構造になってて、どんな話をこの場ではすればいいかをちゃんと理解しないと入っていけない。それって多分イベントとか参加する前に事前にどんな会社の人が参加されるのか、その会社はどんな状態なのか、過去自社と接点はあったかなどをちゃんと調べているからこそ価値のある話になると思っていて。当たり前の事前準備の話だと思いますが、それをやりきってるのがすごい。
宮内:嬉しい、ありがとうございます。え、一言で言うとどこがすごいんですか?
荒:欲しがりますね、えーまとめると「当たり前水準が高い」ってことなんですかね。これで!
宮内:始まりからいい話が聞けていい場っすね、これ。では僕から荒さんのすごいところを紹介します。
荒:お願いします!
宮内:荒さんのすごいところはバランス感覚だと考えてます。本当にすごくいいんですよ。何からそれを感じるかというと、荒さんは前職が不動産業界でITサービスについてはプロダクトを作ることはもちろん、営業の経験もなかったはずなんです。そんな中で入社後、とあるプロダクトの立ち上げに入ってたんですね。そこはOps※側のメンバーではなくエンジニア中心の組織だったんですが、一瞬で馴染んでったんですよ。あれめちゃくちゃ不思議でした。
荒:なんでですか!?
宮内:いやだってさ、これまでは不動産業界の人とばかりコミュニケーションをとってきたのでいわゆるエンジニアとかと仕事をしていないわけで。やっぱり営業や事業開発とプロダクトを作るって全然進め方や使う言葉も違うわけですよ。なのに一瞬で馴染んで信頼関係を構築していったなと。あと、業界出身だからこそ意見が正しく見えることもあるはずです。なので自分の考えの伝え方を気をつける必要も意識されてたと思うんですが、その塩梅も見事でした。
荒:そんな風に見えてたんですね、当時を思い出すととにかく早くお客様にこのプロダクトを届けたい一心でやってましたよ。
宮内:だからよかった部分もすごくありそうですよね、本当にすごくいい状態でチームとして前進していく様子は、横で見ていてすごいなと思ってました。
荒:え、びっくりです。でも振り返って結構大事にしているのは、相手がどういう考えをしているのかを知ることです。なぜ言っているのか、「Why」を知ることかなと。当たり前のことかもしれませんが職種などお客様と自分と違う立場の人のことって、すぐ理解することが難しい場合もあります。なのでなぜその人がその発言をしているのかを知るところから入ると、理解するのがスムーズで物事が上手く進むことが振り返ると良かったのかなと。また、わからないことをわからないって素直に伝えたのも良かったかもしれません。そこはエンジニアのみんながわからないことを丁寧に教えてくれたからってのも大きかったですね。
宮内:いやー、まさに「謙虚に貪欲に」※を体現してますね。
荒:照れるけど嬉しいっすね、ありがとうございます。これからも愚直に目の前の人に向き合ってやっていきます。
※Ops・・esiteではビジネス職種のことをOps、エンジニア等開発系の職種をDevと呼んでいます。理由が気になる方はこちら >>
#2 CTOが語るestieの開発組織の特徴とは? / AIで実現したいこと【CTO 岩成 × 取締役 束原】 by estie inside FM
※「謙虚に貪欲に」・・estieが大事にしている4つのValuesの一つ、詳しくはこちら >>
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お題その②:チームを作る上で大事にしていることは
荒:おー、そうね。部長と言ってもまだまだ名ばかりですが。宮内さんどうですか?
宮内:では、僕からいきますね。まず2024年下期は初めてマネージャーって立場になったんですが、学びが多かったです。前半、後半で全然違う動きをしてたんじゃないかなと振り返ると思います。
荒:隣で見てて感じた部分ありました、詳しく教えてください。
宮内:前半はチームのメンバーがestieのPurposeにまっすぐ向かっていけば達成できる感覚はありました。またメンバーは自立したビジネスパーソンなので、細かく何か言ったりするよりは自分で考えて動く方が楽しく成果を出せるんじゃないかな?と思ったので、常に誰が何をしているかは把握し、相談が来たらもちろん乗りますし、基本的には任せるスタイルを取ってました。
なぜこのスタイルを取ったのかを思い出すと自分が前職の上司とペアで動いてた時にこのスタイルでやらせてもらって、すごくやりやすかったし成果が出たんですね。
荒:なるほど。確かに自分がやりやすかったやり方を最初は試したりしますよね。
宮内:ですね。その結果、何が起きたかのいうとあまりいい成績をチームで収めることができませんでした。担当している業務やメンバーの人数、得意不得意などの変数をそこまで考えてなかったのとチームで成果を出すってことを考えきれてなかったのかも。。と思ったんです。なので、ガラッと後半はやり方を変えました。
荒:どうやって変えたんですか?
宮内:基本的なスタイルは変えませんが、メンバーが引っかかってそうだな、苦手そうだなって部分に対して積極的に自分の時間を使うようにしました。メンバーそれぞれに得意、不得意はあります。また不得意なことも伸ばした方がいい部分もありますが、チームとして成果を上げるために、自分が対応した方が良いと判断したときは、積極的にフォローに回るようにしていました。当たり前なんですが個々人の能力だけに頼った成果の出し方は限界がある。なのでそれぞれの得意と苦手を知って、補い合いながら成果を出せる形を試行錯誤した結果、下期は良い結果に繋がったかなと思います。なので、当たり前なんですが忘れがちな「チームで成果を出す」ってことを大事にしています。
荒:これはいい話ですね〜、ありがとうございます。では続いて僕の話なんですが。
宮内:お願いします!
荒:実はがっつりマネージャー経験はないんです。なので今回部長ってのはびっくりしたんですが、その上で自分の思うチームの理想像は「助け合いができる環境である」です。そこに尽きます。
宮内:わかります・・!
荒:前職で素敵だなと思っていた上司は、とにかく仕事が好きで「あれやりたい!これやりたい!」が尽きない人でした。で、そのやりたいことってのは社内だけじゃなく社外の人を巻き込んでやる必要があるものが多かったんですね。その上司の巻き込み力がとにかくすごかったんです。それについていくのが面白かった。
宮内:estieにもいますね、そういう巻き込み力強めな人。
荒:ね、いますよね。やっぱりお客様や業界に対して大きな価値を出そうとすると一人じゃ限界があり、社内外含め多く人の力が必要になる。メンバーが会社や世の中のためになることに対してやりたいって思うことに対して、必要な力を協力し合える環境を整えていきたいですね。
宮内:僕も荒さんのメンバーになりたいです。
荒:何を言ってるんですか、一緒にやりましょうよ。この環境を整えるってのは、estieなら絶対できると思うんですよね。
宮内:おや、これはestieのいいところアピールタイムですね。
荒:ですね。さっきも話したように入社してすぐとあるプロダクトにアサインされました。その際、どうしても今いるメンバーの時間だけじゃどうにもならないって場面があったんですよ。その時にチーム外のOps※のメンバーやDevのメンバーにお願いして、なんとか形にしていったことがありました。estieではこんな形で自分の業務に向き合いつつ、周りにも染み出していくことが良いとされているカルチャーがあります。これはみんなPurpose実現にまっすぐ向き合っているからこそ成り立つ状態だなと思います。そして自分がそこを引っ張っていく立場になって、その姿勢を伝えていきたい。多くの人を巻き込み成果を出すチームにしていきたいです。
お題その③:Ops業務の難しさと面白さ
宮内:まずお題に関係ない一言を最初に言わせてください。
荒:どうぞ!
宮内:今採用面接に入って候補者の皆さまとお話しすると、estie自体や特に主力サービスであるestie マーケット調査については出来上がってそうと言われるんですが、全然出来上がってません。全然は言い過ぎかもしれませんが、本当にまだまだです。
荒:宮内さん、その心は?
宮内:estie マーケット調査は、色々な人がどんな使い方もできる汎用分析ツールで、お客様の活用が進むとこんな分析したいね、この機能が必要だよねって発展があるんですよね。もちろん今でも一定できてるんですが、それはまだまだアップデートしている段階です。出来上がっているように見えますが、伸ばしていける余白がありすぎるサービスです。
荒:わかります。まだ全然隅っこしかやれてない認識があります。とにかく商業用不動産の市場って大きいんですよ。前職時の業務から考えると、一部の領域にパフォーマンスを発揮できているがまだまだです。またオフィスだけじゃなくレジや物流と、同じ業務でアセットが違うだけで広がりがあります。
宮内:本当に商業用不動産って業務の幅が広いですよね。
荒:ですね、商業用不動産に特化しているからこそ、業界内での広さと深さにチャレンジできるんじゃないかなと思います。
宮内:さて、本題に戻ります。基本的にお客様は今までestieのサービスがなかった世界にいるんですよ。なのでestieがあったらこれまでとどう変わっていくのか、お客様の実情を理解して進める点がやはり難しい点ですね。
荒:何か印象に残っていることありますか?
宮内:とあるお客様なんですが、2年かけてご契約いただいたケースがありました。当時物件の賃料設定にestieを使いたいとう話で始まったんですが、今までにないツールに対して投資をするということで最終的にご導入には当時至りませんでした。ただ絶対にご導入いただいた方がいい!と確信していたので、その後も定期的に接点をもたせていただき、活用事例を紹介しながら自社で運用するならどうしたらいいかのイメージを膨らませてもらうなどのアプローチを続けた結果、社内で活用する意義が改めて出てきたと2年越しにご相談をいただき、その時はすぐ契約につながりました。
荒:2年は長いですね。
宮内:ですね。もちろん契約まで長くかかるお客様ばかりじゃないんですが、これが世の中にないものを扱う難しさなんだなと当時強く感じましたね。
荒:使い方もお客様ごとに違いますもんね、サービスの使い方を一緒に発見し、この会社ならこの使い方がいいよね!ってのをお客様と一緒に社内広げていくってところまでやりますもんね。
宮内:ですね。認知も広がりつつありますが、引き続きこの難しさとは向き合ってく必要がありますし、一番面白い部分ではありますね。
お題その④:どんな人がestieを楽しめると思うか
宮内:好奇心とどんなことも過程を楽しむ気持ちですかね。お客様、業界、サービスへの好奇心があればあるほど吸収できるものが増え、提案できることや話せることが増え、結果にも繋がっていきます。また転職して会社が変わると出来ないことってたくさん出るじゃないですか。僕もそこは振り返ると多くの壁がありました。でも、そこを出来るようになっていくこと自体が楽しいんじゃないかなと思っていて、どんな結果になろうとその過程が楽しめること。またどう転ぶかわからない新しいことに対して、どっち転んでもestieにとっても自分にとってもプラスになるようやり切ろう!と思う気持ちは大事なんじゃないかなと思います。
荒:僕は人が好きな人と、自分のことをよく理解している人かなと思います。estieに入るまでDevの人と働いたことってなかったんですよ。なので転職してすぐはびっくりすることが多く、異文化に来たーって感じでした。でも、話していくと面白いところとか、そんな考え方があるのか!と日々発見があって。それがすごい面白いし、それは社内だけじゃなくお客様も一緒です。なので人が好きって大事だなと思ってます。
宮内:近いですね、自分のことをよく理解しているってのは?
荒:転職したり、新しいことを始める際って出来ないことばかりで視野が狭くなり、周りと比較して勝手に落ち込むことってあるじゃないですか。その時に落ち込むんじゃなくて、あの人すごいな!って素直に思えるのすごい大事だと思うんですよ。それって、自分のことをよく理解してないとできないと思うんですよね。
宮内:それはなんでですか?
荒:人に興味を持っていれば、得意なこと苦手なことある。それは自分も一緒ってわかるんじゃないかなって思うんですね。そして僕たちはチームでPurposeの実現に向かっているので、落ち込むんじゃなくて周りの得意な人と一緒にやっていけばいいだけなんですよ。自分はこれが出来るって言えるものは絶対あるので。それぞれの得意を掛け合わせて成果は出すものだと思います。なので、自分を理解しているって大事。
宮内:荒さんのチームを作る上で大事なことに立ち返ってくるんですね。
荒:ですね、なのでまとめると今estieは面白いフェーズだし、「産業の進化を、さらに拓く。」というPurposeが自分のやりたいことや大事にしている価値観とマッチしてるかも?と少しでも思った方、ぜひ気軽にお話ししましょう!
宮内:ですね!一緒にやっていきましょう!