30代QAエンジニアが新たな挑戦にestieを選んだ理由


【プロフィール】村上 槙(むらかみ しん)

福岡県出身、九州工業大学卒業。
大学卒業後、製造業の品質管理、自動車の組込みシステム開発を経験後、QAエンジニアにキャリアチェンジ。SHIFT→Shippioを経て2025年1月にestieに参画。

今までのキャリア

新卒では、あまり深く考えず色々な経験をしたいなぁという思いだけで技術派遣系の会社に入りました。そこでたまたま品質管理の仕事をすることとなり、振り返るとそこから今に至るまで「品質」に関わる仕事を続けています。

自動車の組込みシステム開発では、自動車という業界柄、何よりも品質を最優先する開発をしていました。MISRA-Cという業界標準コーディング規約を遵守し、単体テストのカバレッジ基準はMC/DCを満たし、最終リリース前に品質総点検という名の1000を超える点検項目を確認する、などが当たり前で、品質を大事にするというより共通言語として品質がある感覚に近かったように思います。

その後、もっと開発からリリースまでのスピードが早い製品に関わりたいと思い転職活動をする中で、「品質」を冠に持ったエンジニアリングの仕事があるのかと!と興味をもち、QAエンジニアにキャリアチェンジしました。QAエンジニアとしてテストベンダー会社、事業会社を経て今estieにいます。

何を得たくてestieに?

前職からの転職を考える際、当時の私は32歳で一人のビジネスマンとしては中堅と呼ばれる年代に差し掛かったのもあり次のキャリアをどう歩むのか慎重に考えていました。その考えのもと、かっちりとした転職軸は決めず20社以上とカジュアル面談を重ねながら自分が何に興味があるのか、世の中的にQAエンジニアがどれぐらい求められてるのか、今後どういったキャリアを歩みたいのかなどを整理しながら活動を進めていました。特に大事にしたポイントは以下でした。

  • 開発とビジネスとの距離が近いか
  • 裁量とキャリアパスの自由度が高いか
  • ミッション、ビジョンが組織にどれだけ浸透しているか

とてもありがたいことに数社から内定をいただいたのですが、上記のポイントで考えるとどこも素晴らしい企業なだけに最終決定できずにいました。そんな中で最終的にestieを選んだのは、CTOのNariさんとの面接中にいただいた言葉がずっと心に残っていたことが大きな理由の1つだと今でも思います。それは、

「私はエンジニアリングの可能性を信じている。エンジニアリングの力で国富のキャップを超えたい」

「村上さんは品質エンジニアリングの可能性を信じていますか?」

というものです。前職までの経験の中でQAエンジニアの存在意義や価値の出し方についてはある程度理解しているつもりでしたが、この言葉を受けて、信じてるどころか品質エンジニアリングの可能性が何なのかも言語化できない自分に気づきました。品質エンジニアリングの可能性とは何なのか、それを信じるとはどういう状態なのか、この問いを解くことが今の私の命題であり、30代をかける価値があると思っています。

入ってからのギャップ

estieに入社して約2ヶ月。まだ問いの答えは見つかっていないですが、estieでなら答えが見つかると確信しています。理由は大きく3つです。

高速開発 × 自律した開発チーム

estieのQAエンジニアは最近まで1名だったのもあり、テスト含め開発プロセスは基本的にソフトウェアエンジニアで完結しています。エンジニアの開発スピードも私のこれまでの経験で1番速い。その中で、どうやってQAエンジニアとして価値を出し、プロダクトや組織に貢献するかの答えこそが品質エンジニアリングの可能性の1つの答えだと考えています。

職責を超えたプロダクト開発

estieの特色の1つとして、Dev組織とビジネス組織(estieではOps組織と呼ぶ)の距離が圧倒的に近いこと、があります。Devメンバーが商談に参加し、Opsメンバーと一緒に開発ロードマップを作り上げる、ことがestieにとっての日常です。B2BサービスにおいてOpsとの距離の近さ≒ユーザとの距離の近さと考えると、ユーザファーストな開発が日々繰り広げられている、と言えます。QAエンジニアにとってもこの上ない環境だなと思います。

Whole Product構想

estieは「産業の真価を、さらに拓く。」を実現すべくWhole Product構想を掲げています。詳細はリンク先の記事を参照いただければですが、この構想実現の過程で複数プロダクト x プロダクトフェーズの異なるプロダクトが同じタイミングに共存します。加えて、不動産AI Labの立ち上げや大手不動産会社との協業など事業状況も日々変化しています。控えめに言って激動の中で品質エンジニアリングを通してどうやって事業に貢献するか、ワクワクする問いですね。

何をしているか、これから何をしていくか

今私はestie 案件管理というサービスの開発チームの専属QAエンジニアとして日々業務に取り組んでいます。専属QAエンジニアといってもテスト周りの業務を担当する役割ではなく、E2Eテスト自動化の推進、Datadog RUMの導入、Jiraの運用ルール策定とメンテナンス、受入基準作成、などチームの課題に合わせて色々と取り組んでいます。ここまで自由に何でもやれる環境は手前味噌ですが素直にすごいなぁと思います。最近興味があることは広義のトイルの削減です。(トイルについてはこちら参照)広義と言っているのは、SRE文脈で語られるものだけでなく開発プロセスの中で登場する繰り返し作業全般を撲滅したいためです。できることを増やすことで視野が広がり、品質エンジニアリングの可能性とは?を解く鍵が手に入ると考えているので、今後もプロダクト・組織のためにできることは何でも手広くやっていく所存です。

また、現在は私含めQAエンジニアが3人となったのでチームビルディングの一環でチームミッション作りなどもやっています。これまで1人QA体制が長かったところから急に複数人体制となり、QAチームとしては正直まだ弱い状態です。今後どうやってプロダクト全体にレバレッジを効かせた活動をチームとして行っていくか、estie内外でのQAチームのプレゼンスを上げていくか、などチーム内で議論しながら誰が見ても強いQAチームになるべく一つ一つ進めていく予定です。

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございます!

正直な話、私自身前職から現職への転職はかなり悩みました。今回の転職が年齢的にも自分のキャリアにとって大きな選択になると考えたからです。単に興味・関心だけで選択すると後戻りができなくなるような気がしていたので、本当に慎重に選択しました。それを踏まえてもestieを選んだことに全く後悔はありません!

もし、同じような境遇にある方はぜひカジュアル面談しましょう!気軽にご応募ください。estieのプロダクト開発やQA組織に興味を持った方からのお誘いもお待ちしています。

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