振り子のように違う職種にコミットして強い PM になっていく

こんにちは。estie PM の勝田です。このブログは、3月の estie PM Meetup に向けたブログシリーズとなっており、「PM Blog Week」第3弾3日目のブログです。

今日は、PM として個人が爆発的に成長するためには、PM 以外の役割に "コミット“ することが重要なのではないか、という話を estie での実体験を踏まえてお話ししたいと思います。

自分で自分が爆発的に成長したなんて表現することはおこがましいですが、社内でも「めちゃくちゃ変わったよね」と言ってもらう機会があったので客観的に良くなったと解釈して話を進めさせてください…笑

PM としてある程度やりきったと思っていた

私は estie の前はリクルートという大企業で50人超のメンバーと一緒にプロダクト組織の部長をやっていました。在籍していた11年間で B2C と B2B の両方をやり、メディアビジネスと SaaS ビジネスも両方やり、立ち上げからグロースまで様々なフェーズも体験し、一通りプロダクトマネジメントをやったなという感覚を持っていました。
しかしその後 estie にきて2年半ほど経ち、その認識は良い意味で間違っていたなと振り返っています。

重要なポイントは、(1) 違う職種を経験すること (2) それにコミットすること の2つです。

私の場合は PM から事業責任者になったことで営業という違う職種を経験したこと、事業責任者ゆえに当然営業にコミットしていたことの2つが自分を大きく変えたなと思っています。

参考: PM から事業責任者に役割を変えたときのブログ


営業未経験から事業責任者になって

私はもともと、自分は絶対に営業ができないし、なによりスーツを着たくないので、営業をやらないところで働きたいと強く思い就職活動をしていました。無事にそれが実現し、社会人になってから営業をほとんど経験することなく12年以上経ちました。そのあと転職し estie で事業責任者になったことで社会人になって初めて、営業をしなければならない環境になりました。

できることなら電話に出たくない (メールかチャットにして欲しい)、電話をかけるときは緊張するので精神統一してからじゃないと架電できないというタイプでしたが、言うまでもなく事業責任者がそんなことを言っていたらそんな事業は立ち上がりも成長もしないので、モードを変えてロングリストにひたすら電話をかけたり、とにかく商談数を増やし営業のみする日々をしばらく送っていました。

もちろん、嫌々やっていたなんてことはなく、営業経験はなかったものの事業を伸ばすためにやれることを全てやり切ろうと強い気持ちで取り組んでいました。当時の心境は別のブログに書いた通り、青春を捧げようという気持ちで事業や営業にコミットしていました。

「この事業を伸ばすことに青春を捧げる」

一番言いたいことはこれです。22年1月から正式に今の事業を担当するようになってからずっと事業 を大きくすることを考えてきましたが、さらに気持ちが乗って「この事業を伸ばすことに青春を捧げたい」と思っています。

プロダクトマネージャーが事業責任者をやることになった件について - estie inside blogから抜粋

結局、当時の事業戦略では目標達成が難しいと判断し、方向転換を図ることになりました。その後、事業の体制を見直したことで、現在は順調に成長を続けています。

自身の力不足は自分のせいなので良かったのですが、顧客の期待に応えきれなかったことや事業の方向性が定まりきらなかったときは結構辛いものがあり、PM に戻ったときは正直少しホッとしたのを覚えています。

それと同時に、estie に入社してからこれといって成果を出せていなかったので猛烈に焦り、新しく担当した「estie レジリサーチ」ではとにかく事業とその先にいる顧客に貢献しようというシンプルな気持ちで仕事をしていました。

参考: 「estie レジリサーチ」を PM としてやっていくにあたっての記事 : いよいよ、住宅領域をやってくぞ - estie inside blog

事業責任者から PM に戻ってなにが変わったのか

PM → 事業責任者 (営業) → PM と役割を振り子のように大きく変えたことで、事業責任者になる前と後で、PM としての動き方が大きく変わりました。実はこの変化は周りからの評価やフィードバックで初めて気付いたもので、自分では気付いていないものでした。

例えば、自分が営業していたときに辛かったことの 1つに、営業先・アタックリストが枯渇することがありました。一巡した結果、このままでは目標達成できないことが見えたときに、営業先がないことは焦りを生みます。

そこで、「estie レジリサーチ」を PM として担当したときは、estie としては接点がなかったセグメントにアプローチすることを考え、業界団体への入会や、勉強会・懇親会への参加を通じてリード創出することを積極的に行いました。

また、estie のサービスは DaaS ( Data as a Service ) であり、希少なデータを大量に獲得することがプロダクトの価値に大きく影響するため、アライアンス先を探すなども積極的に行いました。
取引接点がない数十社にひたすら架電する、問い合わせフォームから打診する、ツテをたどって紹介してもらう、顧客から紹介してもらうなど、ありとあらゆる手段を駆使してアライアンス開拓を行いました。

一度営業にコミットした経験があったことで、PM として取れる選択肢が格段に増えた感覚があります。

強い PM とは?

私が思う PM の役割は、”事業を伸ばすために必要な全てのことを、プロダクトを通じて実現する” ことです。

ユーザストーリーを書いたり、開発をマネジメントすることや、スクラムを回すこと、プロダクト目標を立てること、バックログの優先度をつけることなどは PM としてできて当たり前です。
結局、結果指標であるプロダクト KPI やその先にある事業が爆発的に伸びているかどうかで、PM のスキル度合いを測れると思います。

その意味では、取れる選択肢が多いことは PM にとって大きな武器になります。引き出しが増えることで事業を伸ばすための選択肢が増え、実行力も上がり、実現確度が大幅に上がります。

PM 以外の経験を通じて事業を伸ばすための選択肢を多く持つ PM こそ、強い PM と言えるのではないでしょうか。

なお、estie のプロダクトは BtoB SaaS であり、Product-Led Growth 的に売れる類のものではなく商談を通じて導入いただくもののため、営業要素の話をしましたが、マーケティングチャネルが重要なプロダクトであればマーケスキルが重要になりますし、データプロダクトであればデータエンジニアリングに精通していることが大きな強みになるなど、プロダクトの特性やフェーズによって求められることは当然異なり、全ての PM が営業をできるようになる必要はないと思っています。

Podcast も聴いてね

estie は inside FM という Podcast を配信しています。
このブログに書いた内容に近いものを Podcast でも話しており、よりリアルな雰囲気を感じられると思いますのでぜひこちらもお聴きください。

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まとめ・最後に

改めて、重要なポイントは (1) 違う職種を経験すること (2) それにコミットすることの2つです。

ぜひ、PM として成長していくにあたって、思い切って違う職種を経験をするのはいかがでしょうか。

estie では PM 未経験の方を積極的に募集しています!
直近ではソフトウェアエンジニアだった方が PM 未経験で estie にPM として入社し、わずか3ヶ月で成長した人もいます。
成長したいと強く思っている方であれば経験は問いませんのでぜひカジュアル面談にご応募ください!

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