京橋エドグラン(KYOBASHI EDOGRAND)の伝統と未来【オフィスも】

中村 優文(Masanori Nakamura)

目次

  1. 基本情報
  2. 京橋エリアの歴史
  3. 京橋エリア最大級の再開発、京橋エドグラン
  4. 終わりに

皆様は「京橋」と聞くと何を思い浮かべるでしょうか。何となく、東京駅や日本橋駅の近く、という印象の方が多いのではないでしょうか。周りを日本でもトップクラスの駅たちに囲まれ印象が薄くなりがちな京橋エリアですが、その歴史の深さやオフィスエリアとしてのアクセスのよさには目を見張るものがあります。今回は、そんな京橋エリアのご紹介と、京橋エリアの中でも一際存在感を放つオフィスビル、「京橋エドグラン(KYOBASHI EDOGRAND)」をご紹介します!

基本情報

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名称京橋エドグラン
住所東京都中央区京橋2-2-1
竣工2016年10月31日
高さ170.37m
階数地下3階、地上32階建
延床面積113,456.72㎡(34,320.65坪)
設計・監理日建設計
施工清水建設
事業者京橋二丁目西地区市街地再開発組合(代表企業:日本土地建物)

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立地としては、東京駅の東側すぐ、南北に見ると日本橋と銀座の間に位置しております。京橋エドグランは銀座線京橋駅直結となるので、雨の日も濡れずにオフィスフロアまで行くことが可能です。

京橋エリアの歴史

京橋の発展の歴史は江戸時代へ遡ります。当時は東京湾から江戸城の外堀へ続く人工河川である「京橋川」が流れておりました。東海道の起点である日本橋から、京へ上るための最初の橋であったことが、京橋の地名の由来とされています。京橋川は終戦直後まで存在していましたが、その後の戦後復興の一環として埋め立てられ、現在では東京高速道路が走っております(余談ですが、東京はもともと市街地が発達しており土地がなかったため、首都高はかつての河川跡地を通っていることがよくあります)。

北には三越本店もある日本橋、南には商業の中心である銀座を擁し、京橋エリアもまた商業・文化の地として栄えました。街中には美術館やギャラリーなども立ち並び、「アートの街」としても呼ばれることもありました。

京橋エリア最大級の再開発、京橋エドグラン

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そのような歴史あるエリアでは、土地が細分化されていてまとまった土地がないことが多く、京橋エリアもまた例外ではありませんでした。そのため、東京駅至近というアクセスの良さでありながら、なかなか大型のオフィスビルは供給されてきませんでした。そんな中、京橋エリアと所縁のある日本土地建物を中心として、権利者たちにより2001年に京橋二丁目西地区に「まちづくり検討会」が発足しました。権利者たちとの対話を重ね、京橋の歴史も取り入れながら、15年経った2016年に京橋エドグランは竣工します。

開発区域内にある区の有形文化財でもある歴史的建造物の明治屋京橋ビルを保存・再生しながら、新たに32階建てのハイグレードオフィスタワーが誕生しました。1フロア約820坪という大型のフロアプレートに加え、中間免震構造、72時間運転可能な非常用発電機など、緊急時のBCP対応も完備した、最新鋭のオフィスビルとなっています。ちなみに建物のデザインテーマは「京橋格子」。現代と伝統文化の融合となっています。

エントランス

地上部は商業ゾーンとなっており、開放的な高さ31mのガレリア空間が出迎えてくれます。そして、その中央に位置するエスカレーターを上ると、オフィスエントランスに到着します。

東京駅至近ということでHonda R&Dや東洋インキなどの製造業、証券取引所にも近いのでひまわり証券や岡三などの金融業、アリババ・P&Gなどの外資系と、多様な業種となっております。また、オフィスタワーにはThe Executive Centre、エドグランサウス(南館)にはSENQ京橋、のコワーキングスペースが入居しており、新しいビジネス創出の場も備えております。

終わりに

東京駅・日本橋駅・銀座駅に囲まれ、隠れがちな京橋ですが、本コラムによって少しでも京橋の魅力をお届けできたら幸いです。休日に美術館に足を運びつつ、京橋一帯を散歩してみてはいかがですか。伝統と未来が行き交う、京橋をぜひ体で感じてみてください。

estieで京橋エドグランをみる

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監修

執筆者
中村 優文(Masanori Nakamura)
経歴
早稲田大学大学院卒業。大学院時代では未踏スーパークリエータに認定される。その後、三菱地所に入社し物流施設のアセットマネジメントや営業に従事。 不動産業界の知見とエンジニアリングの知見両方を持ち合わせており、estie proのプロダクトマネジャーとして活躍。 フットワーク軽く社内イベントをよく開催する。
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