渋谷ストリームを大解剖!Googleの新オフィスをのぞいてみよう

中村 優文(Masanori Nakamura)

目次

  1. 渋谷ストリームとは?
  2. 旧東横線渋谷駅ホームの跡地に新たな「聖地」を
  3. オフィスはGoogleが一棟借り
  4. 商業フロア・周辺アクセス
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これまで「渋谷スクランブルスクエア」「渋谷フクラス」をご紹介してきましたが、今回はいよいよGoogleの新本社も入居する渋谷ストリームについて調べていきます!


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渋谷ストリームとは?

近年IT系スタートアップの集約が加速し、空前の再開発ラッシュが続く渋谷エリアでも一際特徴的なこのビル、皆さんも一度は目にしたことがあるかもしれません。

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出典:SHIBUYA STREAM - ABOUT

基本情報

名称渋谷ストリーム
住所東京都渋谷区渋谷3丁目21-3
竣工2018年8月
開業2018年9月13日
高さ約180m
階数地上35階、地下4階
敷地面積約6,600㎡
延床面積約116,000㎡
事業者東急株式会社 他

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出典:SHIBUYA STREAM - ABOUT

旧東横線渋谷駅ホームの跡地に新たな「聖地」を

渋谷ストリームが開発された場所は、実は旧東横線渋谷駅のプラットホームの跡地でした。2012年のヒカリエ開業に始まり、2013年の東横線渋谷駅の地下化を経て、渋谷駅の東南にできた細長い敷地(もともと駅だった名残でもある)に建設されたのがこの渋谷ストリームです。

渋谷ストリームのコンセプトは、人も川も時間も流れる「クリエイティブワーカーの聖地」。隣接する渋谷川の再生による景観保全を始め、渋谷駅から駅の南側エリアに向けて人がスムーズに流れるよう「アーバン・コア」と呼ばれる渋谷独特の谷地形を克服するための縦導線(エレベータ / エスカレーターコア)が設けられています。

外装も大小様々なパネルを組み合わせ、並べることで、地表から空に向かって流れるようなデザインとなっており、まさに「ストリーム」という名称にぴったりな見た目となっていますね。

外観

引用:SHIBUYA STREAM - 渋谷ストリームについて

また、各フロアの内訳は以下の図の通りです。

フロア

引用:SHIBUYA STREAM - FACILITIES

14-35Fオフィス(Google Japan)
4,9-13Fホテル(東急ストリームエクセルホテル東急)
5-6Fカンファレンスルーム・インキュベーションオフィス
4-6Fライブ・イベントホール
1-3F商業・レストラン

オフィスはGoogleが一棟借り

渋谷ストリームのオフィス部分にはGoogleが事実上の一棟借りで入居しています。これまでは六本木ヒルズに居を構えていたことで知られていますが、IT企業の集積地である渋谷にテックジャイアントが移転するということでIT界隈ではビッグニュースとして報じられました。

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引用:Google Japan Blog

Googleは本社内装にもこだわったオフィス作りをするのが大きな特徴です。利用しているオフィスフロアの丁度真ん中に位置する24Fには大きな食堂があり、朝昼晩異なったメニューで料理が提供される上、他のフロアにもコーヒーバーラーメンスタンド、低層階にはジムとシャワールームまで完備されており、一度出勤すると中々外に出たくなくなるような機能がたくさん盛り込まれています。

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出典:Google Japan Blog

- Google新本社内部 この階段を上ると社員食堂がある

社内での交流を図り、より強いチームワークを生み出す意味でも、社員が積極的に社内に留まるインセンティブが生じるような機能には積極的に投資しているのかもしれませんね。

渋谷ストリームの中でさらに特徴的なのが、Googleの運営する Google for Startups Campus と呼ばれるインキュベーション施設。Googleのオフィスエントランスのすぐ側に設置されたこの施設は、スタートアップ向けにワークスペースとコラボレーションの機会を提供する場となっています。

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出典:Google Japan Blog

2020年初頭にもスタートアップ向けプログラムの募集が開始されるとのことですので、スタートアップの街である渋谷に一層ベンチャーが集まってくることでしょう。

商業フロア・周辺アクセス

最後に渋谷ストリームの商業フロアを紹介します。

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低層フロアに位置する商業・レストランエリアには和・洋・中に至る様々なジャンルのレストランが店舗を構えています。さらに隣の渋谷スクランブルスクエアとは遊歩道で繋がっているため、渋谷スクランブルスクエアでショッピングをした後に渋谷ストリームまでスムーズに移動することができます。

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- 奥に見えるのが渋谷スクランブルスクエア

渋谷スクランブルスクエアは今後も更なる開発を控えており、線路を挟んだ向かい側に位置する渋谷駅南側の桜丘口地区でも再開発を予定していることから、渋谷駅を中心として人の往来は今後も増加していくものと考えられます。これまでもこれからも、文化の中心であり続ける渋谷からは目が離せませんね!

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監修

執筆者
中村 優文(Masanori Nakamura)
経歴
早稲田大学大学院卒業。大学院時代では未踏スーパークリエータに認定される。その後、三菱地所に入社し物流施設のアセットマネジメントや営業に従事。 不動産業界の知見とエンジニアリングの知見両方を持ち合わせており、estie proのプロダクトマネジャーとして活躍。 フットワーク軽く社内イベントをよく開催する。
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