京都にレンタルオフィスを持つメリット10選|交渉のポイントや価格相場もご紹介
- エリア別オフィス事情
- 2021/09/17
目次
レンタルオフィスについて
一般的なレンタルオフィスは、契約することで共有スペースをパーテションなどで個室のように仕切り、自分だけが使用できる専用のスペースとして利用できるようになっています。
複数の利用者で共有するシェアオフィスや、図書館のようにオープンスペースとなっているコワーキングスペースとは異なり事業所住所として登記できるところも多く、起業したい人たちを中心に利用者が増えています。
京都のレンタルオフィスの特徴
歴史と伝統の街として知られる京都市内のレンタルオフィスは、起業した個人事業主のほか、京都以外に本社を置く企業が支店として利用するケースも増えています。また、新幹線が停車する京都駅周辺では好立地なこともあり多くのレンタルオフィスがあります。
京都にレンタルオフィスを持つメリット10選
京都は多くの有力企業の発祥の地として知られており、京都発のベンチャー企業は多方面から多くの注目を集めています。さらに京都大学をはじめとした多くの大学が存在しているのも魅力のひとつです。
それでは、具体的に京都でレンタルオフィスを持つメリットをご紹介します。
1:賃貸オフィスよりも安く借りられる
起業する時、実際に賃貸オフィスを借りようとするとどのくらい費用がかかるでしょうか。初期費用だけ挙げてみても、敷金・礼金・賃料・机や椅子などのオフィス家具一式・ネット回線などのインフラ整備費などで約100万円以上の経費がかかる場合もあります。
一方レンタルオフィスの場合、敷金・礼金は必要なく、代わりに入会金(登録料金)を支払うことで利用が可能です。料金は月額で約11,000円~88,000円(税込)程度なので、格安の支出で済ませることができます。
2:一等地にオフィスを構えられる
京都のビジネス街の中心地・地下鉄烏丸線四条駅周辺には、多くのレンタルオフィスがあります。こうした賃貸ではなかなか手が出せない一等地にオフィスを構えることができるのもメリットのひとつです。
一等地に賃貸オフィスを構えるには、上述した初期費用以上のコストがかかってしまいますが、レンタルオフィスであれば月額のレンタル料のみで済むため、賃貸よりも手軽に一等地にオフィスを構えられます。これにより、会社のブランディングにもつながるでしょう。
3:市外局番を利用できる
スマートフォンの普及が進み、近年では市外局番を使用しない(固定電話を使わない)方も増えてきました。しかし、オフィスや店舗では市外局番を利用しているところがほとんどです。
市外局番を使用していることで、事務所を構えているといった安心感・信頼感を取引先に与えることができます。
顧客へ電話をかける際にも番号が携帯電話やIP電話の場合、不審がられる可能性もあるため、オフィスを構える際はなるべく固定電話を使用した方が良いでしょう。
4:インフラが整備されている
レンタルオフィス内ではITインフラがすでに整備されているため、利用当日からスムーズにパソコンなどのOA機器を使用することができます。
賃貸オフィスの場合、ネット回線の開設に場合によっては数日から数週間かかってしまう可能性がありますが、レンタルオフィスの場合、工事なども必要ないため、様々な手続きが軽減されるので便利です。
5:法人登記ができる
レンタルオフィスでは、法人登記用の住所情報をレンタルすることができます。法人登録が完了すると、代表者の氏名や本所在地などが記載された謄本は誰でも閲覧できるようになります。
法人登記をすることで社会からの信用度が上がりますし、取引先が謄本を見て会社を確認することは基本的な与信調査のひとつです。ただし、レンタルオフィスによっては法人登記ができない場合がありますので、事前に確認しておくことが大切です。
6:受付対応のスタッフが常駐している
常駐の受付スタッフがいることで、様々なサービスを受けることができます。来客者の応対、郵便物の受け取りや発送、FAXの受送信、スケジュール管理など、ビジネスには欠かせないきめ細かなやり取りをサポートしてくれます。
受付スタッフは基本的な応対の専門知識を習得している場合がほとんどですので、重要なクライアントにも丁寧に対応してくれます。個人オフィスで秘書を一人雇う人件費と比べてみても、かなりの削減になることは確実です。
7:必要であれば会議室が使える
取引先との商談や複数人数での社内ミーティングで必要な会議室は、運営会社によっては別途料金が発生する場合もありますが、レンタルオフィスの契約者専用に用意されています。人数によって広さも選ぶことができ、必要な時だけ利用できるので便利です。
ただし他の会員企業が利用する場合もありますので、早めに予約・確保しておく必要があります。
8:人との交流がある
レンタルオフィスには様々な業種の企業が集まっています。契約者だけが利用できるおしゃれなビジネスラウンジや、レンタルオフィス主催のビジネス交流会を通じて新たな取引先との出会いが望めるのも魅力です。
あらゆる企業の方と交流することで、新しいアイディアが生まれたり、共同でビジネスを始めるなどのきっかけになる可能性もあります。
9:簡単に部屋を変えられる
一人用でレンタルしたスペースが手狭になってきても、レンタルオフィスであればすぐに希望の広さの部屋へ移動することができます。同じ建物内での簡単な引っ越しなので、敷金・礼金や家賃といったわずらわしさもなく移動後はすぐに仕事に取り掛かることができます。
ただし人気のレンタルオフィスの場合は空室率が低い場合もありますので、レンタルする前に部屋の大きさはよく考えてから決めることがおすすめです。
10:退去に手間がかからない
賃貸事務所を退去する場合は、一般的に3~6ヶ月は契約が終了せず、その間も契約者は家賃を支払い続けなくてはなりません。さらに退去する際にデスクやオフィス機器などの処分などもしなければいけません。
一方レンタルオフィスの場合は退去したい1ヶ月前に申告すれば解約できるので、経済的にも大きなメリットがあります。ビジネスがうまくいった場合も、残念ながら撤退する場合も手間をかけずに進めることができます。
京都にレンタルオフィスを持つデメリット4選
多くのメリットを持つレンタルオフィスですが、デメリットもあります。他の利用者と共用することから生ずる様々なトラブルや、入居しているレンタルオフィス自体がサービスを終了してしまう場合などです。
レンタルオフィスを利用する時は、こういった事態も念頭に置いておかなければなりません。
1:運営会社の影響を受ける
個人事業の立ち上げが増加するにつれ、今後もレンタルオフィスの需要は増えていくと思われますが、一方でレンタルオフィスを運営する会社が廃業するケースもあることは事実です。
運営会社が廃業すると別のオフィスを探さなくてはなりませんし、そのほか様々な登録業務をやり直しせざるを得ない状況になります。そうならないためにも、レンタル前に実際にオフィスを内覧して環境を確認し、慎重に検討することが大切です。
2:場所によっては賃貸オフィスと金額が同じぐらいになる
敷金・礼金がないレンタルオフィスですが、ビジネスの内容によって必要なオプションサービスを利用する場合があります。サービスの利用状況によっては、賃貸の事務所と変わらない支出となることがありますので、料金プランを事前にしっかりと確認しておくことが大切です。
また、京都や新宿などの一等地にあるレンタルオフィスの場合、交通の利便性から他のレンタルオフィスよりも料金が割高な場合が多いので、仕事の内容と照らし合わせての検討をおすすめします。
3:常時契約ができるわけではない
料金形態や立地条件など、様々な希望条件を満たす魅力的なレンタルオフィスの場合、入居率が高く新規の契約が難しい場合もあります。
現在レンタルオフィス市場は活況であり、空室率は低い傾向にあります。気になるレンタルオフィスがある場合、こまめに空室率をチェックする必要があります。
4:話し声が筒抜けになる
一般的なレンタルオフィスのブースは、パーテションなどで仕切られている設計が多いので、話し声が聞こえてしまうなど情報管理については難しい面があります。
気になる方や守秘性の高い職種の方は、契約前にしっかりとチェックをして完全個室タイプのレンタルオフィスを選ぶことが大切です。
レンタルオフィスにおける交渉のポイント5つ
賃貸オフィスと違い、敷金・礼金などが発生しないレンタルオフィスですが、料金プランの内容によって大きな支出の差が出てきます。
京都のオフィス賃料は大阪や神戸よりも高い傾向があり、坪単価がおよそ15,000円を超える場合もあります。今後も賃料の引き上げは続くとみられており、その影響はレンタルオフィスも例外というわけではありません。
ビジネスを始める前は、できるだけかかる費用は減らしたいものです。ここでは、レンタルオフィスを契約する前に、押さえておきたいポイントをご紹介します。
1:入居率が低いレンタルオフィスに交渉する
入居率の低いレンタルオフィスは、当然ながらなんとかして入居者を集めたいと考えています。空室が多いということは、交通のアクセスが良くない、相場よりも高額、内装が綺麗でないなどの何かしらの理由があるはずです。
こういった理由と自分のビジネスとを照らし合わせてみて、許容できそうな面があるとしたら交渉の余地はありそうです。
2:一括で賃料を支払う
起業する際に費用に余裕があれば、レンタルオフィスで契約する賃料を一年分、一括で支払うから割引してほしい、と交渉する方法もあります。
空室の多いレンタルオフィスの経営者にしてみれば一年間は部屋が埋まる、というメリットもありますし、交渉の余地は大いにあるはずです。
3:契約が少ない時期に交渉する
一般的に4月は、新しいことを始めるために人が動き出す季節です。したがって、4月はレンタルオフィスも問い合わせが多いと考えられます。逆に年末やお盆のあたりは問い合わせ件数も低くなると予想されますので、この時期を狙って交渉してみるのもひとつの方法です。
4:運営会社が所有している物件か
レンタルオフィスの運営会社が賃貸物件の場合、家主に対して割高の家賃を支払っていることがよくあります。その場合、値引き交渉は難しいことが多いです。
一方で運営会社が所有している物件の場合、交渉の余地があるといえます。入居したいレンタルオフィスの公式ホームページを確認して、自社所有物件かどうか記載があるかの確認が必要です。
5:キャンペーン中に交渉する
キャンペーンを実施しているレンタルオフィスの目的は、やはり入居率アップです。交渉をするなら、キャンペーン中のレンタルオフィスに絞ってみるのもひとつの方法です。価格交渉も切り出しやすいですし、さらに特典を付けてもらえるかもしれません。
京都のレンタルオフィスの価格相場について
レンタルオフィスの価格相場は、借りるオフィスの形態や立地、交通アクセスなど様々な条件によって変動するため、一概に言うことはできません。立ち上げる事業の形態に合った内容での比較検討が必須といえます。
ここでは、1名で利用した場合のおおよその相場の目安を紹介します。ブースタイプ(1名利用)の場合であれば、月額で約16,500円~22,000円(税込)、完全個室タイプ(1名利用)の場合であれば、月額で約33,000円~55,000円(税込)ほどです。
京都にレンタルオフィスを持つメリットを知ろう!
京都市内にレンタルオフィスを持つことには、様々なメリットがあります。近年地価が高騰している京都にオフィスがあることで、取引先に財務が安定しているイメージを与えることができます。
また、日本古来から文化の中心地である京都の歴史や伝統を重んじる印象が、会社の経営に対してよい印象を与えることもあるでしょう。