快適なオフィス設計(レイアウト設計)のためにまず必要なこと1【ゾーニング計画】
- 2021/05/27
ゾーニングとは、ゾーン(ZONE)に「ing」を付けた言葉と考えると連想しやすいと思いますが、簡単に言うと「ゾーン分けをすること」です。 家の設計で考えると分かりやすいのですが、まず考えることとして、玄関、キッチン、リビング、寝室、等、
・どういったスペースが必要か ・それぞれがいくつ必要か ・どこにあれば利便性が高いか
ではないですか。
オフィス設計においては、必要な機能スペースを平面図上に置いておおまかな位置を決めていくことであり、「ゾーニング計画」はレイアウトの基盤とも言えます。
それでは、必要な機能スペースとはどのようなものがあるでしょうか。
・執務室 ・社長室(役員室を含む) ・会議室 ・複合機エリア ・倉庫スペース及び収納エリア ・エントランス及び待合エリア ・休憩室及び休養室 ・給茶エリア ・集中エリア ・簡易ミーティングエリア
などですが、実際に使用することをイメージしながらリストアップすると良いでしょう。
必要な機能スペースのリストアップができたら、それぞれのスペースにおける
・使用用途 ・使用者 ・使用頻度 ・他スペースや部署ごとの関連性 ・セキュリティレベルの考え方
などをまとめます。
上記の考え方が違うだけで、同じスペースのゾーニングに対する考え方が正反対になることもあります。下記はその一例ですが、「執務スペースと来客スペース」のゾーニングにおけるセキュリティ配慮の違いから生じてします。
・配慮が必要な場合:離れた場所にすることでセキュリティを高める ・配慮が不要な場合:2つのエリアでの行き来が多く隣り合わせの方が高利便性となる
セキュリティに関しては配慮の要不要だけでなく、設備の整備レベルによっても変わってきます。考え方が正反対とならない場合でも考慮に値する違いを生じることは多々あります
繰り返しとなってしまいますが、ゾーニングを行う際は、実際に使用することをイメージしながら行と良いでしょう。ご自身の目線に加え、他のメンバーの目線でもイメージをしてみましょう。より多くの目線に立つことで、より多くのメンバーにとって利便性の高いゾーニングとなるでしょう。
もし余裕があるのであれば、今後の見込も検討してみても良いでしょう。増員計画はもちろん、分かるのであれば、組織編成や働き方がどうなっていくかなどをゾーニングに落とし込むことができれば、レイアウト変更や改装の際の工事を減らすことにもつながります。