オフィスのイメージを床で変える!【事例付き】効果的なタイルカーペットの貼り方
- 2021/01/28
オフィスの床のイメージはどういったものでしょう。
多くの場合、タイルカーペットという50cm角等のサイズのカーペットで仕上げられています。タイルカーペットは専用ボンドを薄く塗って、並べて、ハサミなどで切って、貼るだけの簡単施工なので、オフィスでも手軽に使うことができます。また、一か所だけ汚れてしまっても簡単に貼り替えができる便利なものとなっています。
しかし、一口にタイルカーペットと言っても、そのデザインやグレードも多岐にわたりますし、それぞれに色々なカラーがあります。
オフィスにご入居される前、そのオフィスのデザインに合わせ、カーペットを貼り分けによりデザインを取り入れる方も多いです。また、カーペットではない素材も合わせてデザインをするケースも多くあります。
今回は、こうしたデザインについてご紹介したいと思います。
オフィスの床色がもたらす効果
オフィスの雰囲気は床色(カーペットの種類も)によって大きく変化します。
オフィスの構成要素として、壁の次に大きい面積は床なので、オフィスの印象は壁と床で決まっていきます。色味が豊富なタイルカーペットを素材として、「色」の違いがどんなオフィスの雰囲気の違いにつながるのかを見ていきましょう!
寒色系(白、青など)
寒色系を床色に取り入れることで清潔感やクリーンさを表現することができます。白色は特に信頼感のある印象を与えたり、オフィスに開放感や奥行きの広い雰囲気を与えてくれます。
青色は心理学的に与える印象として「冷静さ、集中力」などが挙げられます。従って、床色に青色を取り入れることで、落ち着きある雰囲気のオフィスを作り上げることができます。また、集中力を上げる効果も期待できるので、学習スペースなどにも最適です。
暖色系(赤、オレンジなど)
暖色は「活動的、積極性」など雰囲気のやる気UP効果が期待されます。暖色系の色を用いることで、気分を前向きにさせてくれます。差し色として一つ加えるだけでも頑張ろうという気持ちを起こさせてくれます。
また、オレンジや黄色などの暖色系は気分の切り替えなどに効果的なので、カフェスペースなどの椅子に使用などが代表的な例です。
中性色系(緑、茶、グレーなど)
茶色、グレーなどは高級感やシックな雰囲気を出してくれます。グレーや黒などでシックにまとめると、少し緊張感のある雰囲気を演出しますが、一方で、木目調の茶系の床色は緊張の緩和効果が期待できます。緑系の色を加えることで自然的なイメージを想起させ、リフレッシュできる、落ち着きのある雰囲気を作ってくれます。
タイルカーペット基本的な貼り方
タイルカーペットの基本施工に入る前には下地の確認が必要です。コンクリート、ベニヤ板などの硬い下地ならタイルカーペットは貼れますが、カーペットフロアなどの柔らかい下地には貼ることができません。
また、下地に凸凹があると、貼りにくく、かつ剥がれやすくなります。施工前にゴミやホコリがないか確認を行い、綺麗に掃除しておきましょう。
ステップ1 サイズの測定と中心点の位置確認
カーペットを貼る前に部屋のタテ・ヨコのサイズをメジャーで確認しましょう。部屋のサイズが確認できたら、ヨコ・タテの中心に印をつけ、対面方向の中心点と線でつなぎましょう。これにより、線の交点から部屋の中心点がわかります。
ステップ2 ボンドを床に塗っていく
ボンドはできるだけトレイに移し、ローラーで床に満遍なく塗っていきます。ここで注意したいのが、一度に全部の床にボンドを塗らないこと。
部屋を線で4分割したので、1ブロックずつにボンドをぬっていきます。そして、部屋の端ギリギリは少し塗らずに開けておきましょう!
ボンドを床に塗り、色が白から透明になれば、タイルカーペットの貼り頃です。
ステップ3 タイルカーペットを実際に貼る
基本的な貼り方としては2種類あります。
・市松貼り
・流し貼り
市松貼りは目地方向が左下・右上のブロックが右方向を向く、左上・右下のブロックが上を向くという貼り方になっています。目地が目立たなくなり、汎用性が高いのでおすすめの貼り方です。
流し貼りは全て上方向に目地を向ける貼り方になっています。デザインが特徴的なものなどで活用しますが、一般的には使用しない方法です。
ステップ4 壁ギリギリの処理
既に敷いてあるカーペットの上からタイルカーペットをピッタリ置きます。コーナーカッターがある場合は、壁端の壁に押し付け、スライドするだけです。コーナーカッターが無い場合はタイルカーペットにラインの印を付けておいて、そのラインをはさみで切っていきましょう。
これでタイルカーペットの基本的な貼り付けは完了です!
タイルカーペットの応用的な貼り方
1. ランダムの貼り分け
ランダムの貼り分けはタイルカーペットの方向を気にしないでランダムに貼る敷き方です。正方形や長方形のタイルカーペットを三角形にカットして張り替えます。複数の色を取り入れることで、空間にリズムを生み出すことができます。また、ランダムストライプ(ランダムな縞模様)のタイルカーペットをランダムで貼るとおしゃれな模様を浮かび上がらせることができます。
出典:https://designers-office.jp/column/office/page/index.php?id=547
また、カットして使えなくなる部分(ロス)が少なく、直線のカットのため精巧な技術も不要となり、比較的費用のかからない方法と言えると思います
2. 曲線の貼り分け
こちらはその言葉の通り、曲線を描きながらカーペットを貼り分けます。壁面や造作の家具を曲面とする際、空間全体のイメージを統一するため、その曲線とカーブを合わせて曲線を描くということも多いです。
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また、空間全体に大きな流れのようなものを生み出すことができます。きれいな曲線でカットできるよう、その曲線に合わせた型を作成し、その型に合わせてカーペットをカットします。しかし、型の費用が通常の貼り分けに加えて生じることがあり、カットして使えなくなる部分(ロス)が多くなることがあります。ランダムに比べて費用がかかることが多いこともありますが、独自のアイディアを反映し、デザインを楽しむことができます
塩ビタイルを使ったデザイン
タイルカーペットでの施工だけではなく、主に木材を中心とした原料で作られるフローリング、石目調タイル、塩ビタイル、といった素材を組み合わせることも多いです。その中でも塩ビタイルを使ったデザインもいくつかご紹介します。
出典:https://designers-office.jp/column/office/page/index.php?id=547
ただ、まず塩ビタイルが何かをご存知ではない方も多くいらっしゃると思いますので、少しだけ塩ビタイルについて、ご紹介させていただきたいと思います。
塩ビタイルというのは塩ビ系の床素材の一つで、「塩ビ」は「ポリ塩化ビニル」と言う意味であり、プラスチックの一種になります。塩ビ系の床素材は、内装でよく用いられるものでは、住宅のキッチンで入れられることもあるクッションフロア、それよりも固い素材の長尺シート、そしてオフィスで床素材として用いられることのある塩ビタイルが挙げられます。
出典:https://designers-office.jp/column/office/page/index.php?id=547
塩ビタイルというのは塩ビ系の床素材の一つで、「塩ビ」は「ポリ塩化ビニル」と言う意味であり、プラスチックの一種になります。塩ビ系の床素材は、内装でよく用いられるものでは、住宅のキッチンで入れられることもあるクッションフロア、それよりも固い素材の長尺シート、そしてオフィスで床素材として用いられることのある塩ビタイルが挙げられます。塩ビタイルとはその名の通りタイル状であり、タイルカーペットと同様に、50cm角等のサイズで仕上げられています。また、塩ビ以外の石目調、木目調といった多くのデザインがあり、組み合わせることで自分にしかない空間を作ることができます。硬質な石のタイルや、フローリングよりも施工が簡単でボンドなどの接着剤すら使わずに施工できるものもあります。その上、耐久性、耐火性と接着性を兼ね備えており、比較的素材の価格も抑えられるというところがメリットです。
こういった塩ビタイルをタイルカーペットと同様に使ったり、タイルカーペットと組み合わせて使ったりすることで、タイルカーペットだけでは生み出せない、空間の表情を生み出すことができます。
最後にオフィスの床のデザインはオフィスのイメージを決める重要なものになっています。今回紹介させていただいた貼り方やタイルの種類の他にも色々な貼り方やタイルの種類を試してみてオンリーワンのオフィスを作ってみましょう。