渋谷フクラスの魅力【最新】オフィスからアミューズメント事情も紹介

田中 陸(Riku Tanaka)

目次

  1. はじめに
  2. 渋谷フクラスとは?
  3. 基本情報
  4. 止まらないシブヤ・ビットバレーの勢い
  5. 渋谷フクラスで見つける新しいビジネスのカタチ
  6. 終わりに

はじめに

フクラス

Googleの渋谷ストリームへの移転、渋谷スクランブルスクエアの竣工など、最近話題の絶えない渋谷のオフィス事情ですが、つい先日2019年12月5日に新しい渋谷の顔「渋谷フクラス」がオープン致しました。

単なるオフィスビルに留まらないその魅力を徹底解剖します!

渋谷フクラスとは?

ロゴ

引用:https://www.shibuya-fukuras.jp/about/

基本情報

名称渋谷フクラス
住所東京都渋谷区道玄坂1-2-3
竣工2019年10月
開業2019年12月5日
高さ約103m
階数地下7階、地上18階建
敷地面積3,336㎡(約1,010坪)
延床面積58,970㎡(約17,840坪)
事業者道玄坂一丁目駅前地区市街地再開発組合(組合員:東急不動産)

フクラスmap

訪れる人々の幸福を膨らませる場所 旧東急プラザ渋谷跡地と隣接街区が一体再開発されて完成した渋谷フクラスは、流行や文化の発信地である渋谷の玄関口として、単なるオフィスビルに留まらない様々な機能・設備が集約されています。

まず出迎えてくれるのが新生東急プラザです。

フクラスエントランス

都会派の感度が成熟した大人たちをターゲットとし、従来のモノやコトではなく新しいソリューションや体験を提供して、「MELLOW LIFE」というライフスタイルを提案します。

また、なんといっても注目なのは、日本初上陸となるレストラン「CÉ LA VI TOKYO」。屋上プールが有名なシンガポールのマリーナ・ベイ・サンズ等で展開する、世界中を魅了する総合エンターテイメントレストランです。最上階となる17階・18階で、成長する渋谷の景色を見渡しながら楽しめる、大人の社交場を提供しています。

bar

17階には人々の憩いの場となるSHIBU NIWAというルーフトップガーデンもあります。新しい渋谷を一望するには絶好のロケーションですね。

shibuniwa

1階には渋谷を訪れた人にその魅力を伝える観光支援施設「shibuya-san」や、一般路線バスやリムジンバスが乗り入れるバスターミナルが設置され、遠方からの来訪者の渋谷での体験をより魅力的なものにします。

他にも、渋谷駅と周辺エリアをつなぐ道玄坂連絡デッキの整備や、地元商店街の配送業者が利用することで来街者の回遊性や快適性を向上させる地域荷捌き(にさばき)施設「ESSA」の開設なども、本プロジェクトの一部です。

渋谷フクラス外部の方も快適に過ごせるような公共貢献機能も持ち合わせているのは嬉しい限りですね。 様々な魅力が詰まった渋谷フクラス。「小さな物語の集積」という建築コンセプトがまさに体現されています。

多様な人や文化が混在し、集まり成長していく過程で小さな物語が生まれ、その集合体が街をかたどっていく渋谷のように、小さな結晶体が集まりビルの外観が形成されていきます。ロゴマークは、街のエネルギーが凝縮された、結晶体のような本ビルの外観から「膨らむ結晶体」を表現。

引用:https://shibuya-fukuras.jp/about/

渋谷および渋谷フクラスを訪れた世界中のあらゆる企業や人の小さな物語を集め、その幸せを膨らませていく、そんな思いがそのネーミングには込められています。

止まらないシブヤ・ビットバレーの勢い

それでは本題である、渋谷フクラスのオフィスビル事情について見ていきましょう。

フロア図

引用:https://www.tokyu-land.co.jp/news/0f72aca7901ac41b73047e7ea8b3288d.pdf

9〜16階の約5,000坪のオフィスエリアにはテナントは1社しかおりません。インターネットインフラ事業を展開するGMOインターネットグループの第二本社オフィスとして利用されています。冒頭でご紹介したGoogleによる渋谷ストリームの一棟借り、サイバーエージェントによる渋谷宇田川町のAbema Towersの一棟借りなど、最近の渋谷のIT企業の勢いには目を見張るものがありますね。

今回のGMOグループによるオフィス移転の背景は下記のように述べられています。

インターネットの普及・発展とともに成長し続けるGMOインターネットグループは、セルリアンタワー入居時の18年前と比べると、グループ会社数は約10倍の111社、パートナー(従業員)の数は約8倍の約6,000名にまで増加しています(2019年6月時点)。 このようにグループの拡大が進む中、グループ各社が本社であるセルリアンタワーに収まらずに渋谷駅周辺に点在しているという現状がありました。 そこで、GMOインターネットグループは、金融・決済を担うグループ会社を中心に、グループ連携強化による事業シナジーの創出を図るべく、渋谷の再開発に合わせて建設される新ビル「渋谷フクラス」に、渋谷駅周辺に点在する各社を集約することといたしました。 今後、GMOインターネットグループは、「セルリアンタワー(第1本社)」と「渋谷フクラス(第2本社)」の2棟体制として、渋谷を中心とした国内外約6,000名とパートナーとともにお客様に喜んでいただけるサービスを提供し、事業を展開してまいります。

引用:https://www.gmo.jp/news/article/6559/ オフィス移転は言うまでもなく重要な経営戦略です。コスト面のみならず、自社のイメージ作りや採用戦略、社員間のコミュニケーションの増加、社員のモチベ―ションの向上など、複合的な要素を考慮しながら、判断しないといけません。

今回のGMOグループの集約移転についても、点在してしまった拠点を統合することによるグループ全体としての競争力の向上を目的としていることが見て取れますね。そのような動きを促進させるため、16階には従業員が24時間使えて食事・ドリンク無料のコミュニケーションスペース、「GMO Yours・フクラス」も開設されました。

フクラス外

渋谷フクラスで見つける新しいビジネスのカタチ

上記は17Fに開設された、東急不動産の運営する会員制シェアオフィス「ビジネスエアポート渋谷フクラス」のキャッチコピーです。クリエイティブコンテンツ産業や外国企業進出の足がかりとなる産業進出支援施設として、多様なワーカーの利用を見込んでいます。

ターミナルである渋谷駅の目の前という立地を考慮して、他店舗よりシェアワークプレイス(ラウンジ)の面積比率を高めたり、グローバルなワーカーも快適に仕事できるようシャワーブースが用意したりするなど、様々な工夫が凝らされており渋谷を拠点に働く方には嬉しい限りですね。

終わりに

今回は、渋谷フクラスについて取り上げましたがいかがでしたか?

近年はリモートワークの普及や、シェアオフィスの拡大など、従来なかった多様な働き方が生まれてきています。そのような新しい文化や流行は、渋谷フクラスやスクランブルスクエアのある、ここ渋谷から発信されていくのかもしれません。そんな勢いのある渋谷の街から、次回はGoogleが入居した「渋谷ストリーム」を特集したいと思います。

前回のコラムをお読みで無い方はこちらもお読みください。

渋谷ストリームを大解剖!Googleの新オフィスをのぞいてみよう

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監修

執筆者
田中 陸(Riku Tanaka)
経歴
東京大学経済学部卒業後、住友不動産入社。オフィスビルのアセットマネジメントを担当し、海外事業部にて世界主要都市の市場調査や投資検討に従事。 estieでは、セールスマネージャーとして営業や事業開発を手がける。 ベンチャー感を出すため、ヒゲと伊達眼鏡をトレードマークにしている。
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