荒川区ってどんなところ？

荒川区は、東京都の東北部にある区です。東西に長い形をしており、台東、文京、北、足立、墨田の各区に隣接しています。

荒川区の北東部には隅田川が流れています。区内には、おおよそ北西から南東にかけて、西尾久、東尾久、町屋、荒川、西日暮里、東日暮里、南千住の地域があります。大半が平坦な地形の荒川区ですが、南西部には山手台地の一部があります。

荒川区の歴史について

荒川区には、旧石器時代から人が暮らしていた痕跡が残っており、道灌山遺跡などの遺跡も見られます。隅田川があるため水運の便もよく、今日に至るまで人が集まり発展を続けている地域です。

江戸時代には日暮里などが庶民行楽の地とみなされました。荒川区へは松尾芭蕉など多くの俳人や文化人が集まり、句碑も多く建立されています。

明治時代に入ると、荒川区には官営千住製絨所などの工場が多く建設され、近代化が進みます。大正時代に起きた関東大震災の影響で人口が増加し、農地は宅地化されていきました。昭和7年に東京都35区制が発表され、荒川区が誕生します。

出典：荒川区の歴史｜荒川区ホームページ
参照：https://www.city.arakawa.tokyo.jp/unet/sightseeing/history/history/index.html

人口密度が高い

荒川区の面積は東京都23区中、22番目の広さしかありません。しかし人口は少なくなく、令和3年3月1日現在、約21万6000人以上の人々が荒川区で暮らしています。ゆえに、荒川区は人口密度が高い地域になっています。

出典：世帯と人口｜荒川区
参照：https://www.city.arakawa.tokyo.jp/a010/kunogaiyou/toukei/setaijinko.html

荒川区のオフィス事情3選

人口密度の高い荒川区では、オフィス事情も整っています。荒川区のどのような特徴がオフィスを構えるにふさわしいのか、オフィス事情3選をご紹介します。

荒川区のオフィス事情についてご興味がある方は、参考にしてください。

1：山手線が通っている

荒川区には山手線が通っています。荒川区内の日暮里駅、西日暮里駅の二駅は、山手線と京浜東北線や根岸線などと乗り換え可能な駅でもあります。

区内には他の路線もいくつか存在し、各所から通勤しやすい地域になっています。荒川区でのオフィス事情を考えるにあたって、一際便利である点です。

2：下町の落ち着いた雰囲気

歴史ある荒川区では、下町の景色も特徴の一つです。特に区内にいくつも点在する商店街は、テレビドラマやコマーシャルにも頻繁に採用される情緒あふれる景観です。

日暮里繊維街や、区内随所に残る史跡・寺社なども、荒川区に漂う落ち着いた雰囲気に繋がっています。荒川区では景観条例・景観計画が施行されており、下町の景観が大切に保たれています。

3：防犯対策を強化している

さらに、荒川区は、防犯対策にも力を入れています。荒川区は「安全安心都市あらかわ」を掲げており、区内での犯罪を未然に防ぐため様々な取り組みがなされています。

防犯対策の強化によって、荒川区は区内で暮らす人々だけでなく、オフィスを構えようとする人々へも安心感をもたらしています。

荒川区が試行している安全対策6選

荒川区では、区が力を入れているいくつかの安全対策があります。荒川区の安全へ向けた取り組みを6つご紹介します。

荒川区が試行している安全対策についてご興味がある方は、参考にしてください。

1：防犯都市宣言を公表している

荒川区は、平成16年から「防犯都市」を宣言しています。荒川区内での防犯へ積極的に取り組む姿勢を内外へ示している宣言です。

宣誓文には、「区民一人ひとりが防犯意識を持ち、地域が一丸となって、安心して暮らせるまちづくりを進めることを決意」すると謳われています。安心できる地域社会を実現しようとする荒川区の、地域全体が協力していくとの意向も示されています。

「防犯都市」の実現のため、荒川区は荒川警察署、南千住警察署、尾久警察署と「治安ナンバーワン都市実現のための覚書」を締結しています。荒川区は三警察署とともに、空き巣対策やひったくり対策などを中心に連携を強化しています。

出典：治安ナンバーワン都市を目指して｜荒川区ホームページ
参照：https://www.city.arakawa.tokyo.jp/a014/bouhan/hanzaitaisaku/oboegakiteiketu.html

2：区内で防犯協会を設立している

荒川区には、荒川防犯協会、南千住防犯協会、尾久防犯協会の、3つの防犯協会が設立されています。防犯協会は区民が参加しており、防犯パトロールに始まって、防犯イベント、防犯だよりの発行などの活動が行われています。

防犯協会は、互いだけでなく、JR東日本や荒川区役所などとも協力しての活動も行っています。たとえば「盛り場環境浄化防犯パトロール」は、JR東日本、荒川区役所に加えて、公益社団法人東京ビルメンテナンス協会とも合同で行われた防犯活動です。

3：荒川区暴力団排除条例を施行している

荒川区では、荒川区暴力団排除条例が施行されています。区民にとって脅威となる暴力団を、警察だけでなく区全体で対抗する姿勢を表明し、暴力団のはびこらない地域にしようと取り組んでいます。

条例には所有者等の責務や、補助金等の交付等における措置が盛り込まれており、荒川区は暴力団排除へ向けて特に力を入れている地域になっています。

4：街頭防犯カメラを設置している

荒川区の防犯対策には、街頭防犯カメラ設置の取り組みもあります。荒川区の街頭防犯カメラ設置方針により、町会・商店会などの地域団体とともに道路などへ街頭防犯カメラの設置が進められています。

街頭防犯カメラは、犯罪の抑止だけでなく、犯罪捜査へも活用されます。地域団体との協力により、地域全体での防犯意識の向上にも繋がっています。

5：青色防犯パトカーによるパトロールをしている

荒川区では、青色灯を付けたパトロールカーが区内を巡回しています。公園や駅周辺の繁華街など、日中だけでなく深夜の時間帯にもパトロールがなされ、区内の人々へ安心をもたらしています。

中には自転車盗難専用パトロールカーも2台あり、自転車盗難の抑止効果も高められています。自転車を通勤などへ利用する場合、有り難いオフィス事情となります。

6：警察OBによる安全・安心ステーションを設置している

荒川区内では、4つの安全・安心ステーションが設置されており、警察OBが勤務しています。警察での経験を生かして、区内での犯罪などの相談にのってくれます。

荒川区におけるオフィス事情としては、すぐに駆け込める防犯対策施設があるのは職場の安全の目安にも繋がります。

荒川区に通っている路線について

荒川区内を通る路線には、特に利用者の多い山手線以外にも、JRでは常磐線と京浜東北線、京成電鉄、東京メトロ、つくばエクスプレス、日暮里・舎人ライナー、そして都電荒川線があります。

JRの駅は、日暮里駅、西日暮里駅・三河島駅・南千住駅があります。京成電鉄では日暮里駅・新三河島駅・町屋駅で乗り降りができ、東京メトロの駅には西日暮里駅・町屋駅・南千住駅があります。

つくばエクスプレスは南千住駅を通り、浅草などへ繋がっています。日暮里・舎人ライナーは日暮里から西日暮里へ抜け、北の足立区舎人まで続いている自動運転の交通機関です。

都電荒川線は区内を東西に通り抜けており、荒川区での使いやすい交通手段になっています。

荒川区のオフィス事情を参考にしよう！

交通や景観、防犯対策の面など、荒川区には地域に魅力があります。荒川区のオフィス事情を知るには、すでにオフィスを置いている企業や法人を見てみるのも一つの手です。

たとえば「株式会社オフィスサニー」は、荒川区東日暮里に本社を構える紙雑貨製品の開発や製造、販売を行っている会社です。

また、障害福祉事業を行う「一般社団法人オフィスサプライ」や、荒川区での芸術文化振興を目指す「公益財団法人荒川区芸術文化振興財団」、略称ACCと呼ばれる財団法人も存在します。

もし実際に荒川区へオフィスを構えようと計画するのであれば、オフィスチェアなどの新品・中古オフィス家具を扱う「オフィスバスターズ」を利用してもいいでしょう。関東を中心に展開しており、荒川区でのオフィス準備に役立つ企業です。

荒川区のオフィス事情は、交通の便や防犯対策などが充実しており、様々な業界を受け入れる懐があるのがポイントです。荒川区が気になった場合は、上述したオフィス事情を参考に、実際にどのような物件があるのか調べてみましょう。