オフィス内の休憩室アイデア6つ!オフィス内に休憩室を作るメリットとは?

田中 陸(Riku Tanaka)

目次

  1. オフィス内に休憩室が作られ始めたのはいつから?
  2. オフィス内に休憩室を作るメリット5つ
  3. オフィス内に休憩室を作る流れ6つ
  4. オフィス内の休憩室アイデア6つ
  5. オフィス内に休憩室を作る前に確認すること
  6. オフィス内に休憩室を作って作業効率を高めよう

オフィス内に休憩室が作られ始めたのはいつから?

現在ではオフィスに「休憩室」があるのは当たり前になっていますが、休憩室はいったいいつ頃生まれたのでしょうか。


実は、昭和47年(1972年)に定められた事務所衛生基準規則により、労働者が休憩するための設備を設けることが義務付けられてから、各オフィス内に休憩室が作られ始めました。


オフィスで働く人たちにとって、今や欠かせない場所と言える休憩室ですが、今回はそのメリットや、休憩室を作る場合のアイデアをご紹介します。


出典:事務所衛生基準規則 第十九条|総務省行政管理局行政情報システム企画課
参照:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=347M50002000043

オフィス内に休憩室を作るメリット5つ

デスクワークで固まった体を緩めてリラックスしたり、仕事のストレスを感じた時に気持ちの切り替えをするなど、オフィスで働く社員にとって、休憩室は、仕事の合間に心身の状態を整えられる大切な空間です。


オフィスに休憩室があることで様々なメリットが期待できますが、今回はその中から5つのメリットについてご紹介します。

1:従業員のコミュニケーションが活性化する

いつも決まった席で仕事していると、他部署の従業員と話す機会はなかなかないものです。しかし、オフィス中の人が集まる休憩室では、自然に部署や役職の垣根を超えて、社内のコミュニケーションが活性化することが期待できます。


また、リラックスした状態で気軽に情報交換することで、部署間の連携が生まれ、アイデアが生まれたり、新しいプロジェクトへ繋がる可能性もあるでしょう。

2:業務効率が改善される

仕事中に疲れやストレスを感じると、集中力を維持することが難しくなり、生産性が下がります。オフィスに休憩室があれば、疲れた時に仮眠を取ったり、集中力が切れた時には息抜きすることなどが容易にできます。


適度に休憩を取ってリフレッシュすると、また新たな気持ちで仕事に取り組めるので、結果的に業務効率が上がることが期待できます。適度なタイミングで休憩することが、効率的に仕事を進める上でとても大切だと言えます。

3:人材採用にも良い影響がある

オフィスに快適な休憩室を設けていると、社内外の人に「社員を大切にしている会社」という印象を与えることになり、人材を採用する場合にも良い影響があると言えます。


休憩室がない会社と、居心地のよい休憩室がある会社のどちらで働きたいかと問われたら、おそらく多くの人が後者を選ぶのではないでしょうか。オフィスで働く人にとって、今や休憩室はなくてはならない存在と言っても過言ではないでしょう。

4:企業ブランディングになる

オフィス環境を整え、それを社外にアピールすることは、企業のイメージアップにもつながります。デザインやレイアウトに凝ったおしゃれな休憩室を設ければ、それを自社の魅力として紹介することも可能なのです。


企業ブランディングに成功すると、前述したように人材を採用する上でも有利ですし、また顧客や取引先に対して好印象を与えるのにも役立つでしょう。

5:従業員の発想・創造力が促される

オフィス内に設置する休憩室に斬新なデザインを取り入れることで、従業員の発想・想像力が促される効果も期待できます。


その場合に大切なのは、休憩室のコンセプトを明確にし、コンセプトに沿って、テーブルや椅子などの家具の配置や配色を決めていくことです。


休憩室のレイアウト次第で、ゆったりリラックスできる空間にもなりますし、想像力が刺激され新しいアイデアが生まれるような空間にもなるでしょう。

オフィス内に休憩室を作る流れ6つ

ここまで、オフィスに休憩室を設置するメリットをお伝えしました。続いて、実際に休憩室を作る場合、どのような手順で準備していけばいいのか、その流れを説明していきます。


より快適に過ごせる休憩室を設けるために注意しておきたいことも、あわせてご紹介します。事前準備をしっかり行って、自然に人の集まるような休憩室を作っていきましょう。

1:社員のニーズを把握する

休憩室を作ったのに利用する人が誰もいない、という事態を避けるためにも、自社の社員がどんな休憩室を必要としているのか、事前に調べて把握しておくことが大切です。


休憩以外の目的、例えば、来客にも対応したいのか、仮眠を取れるようなスペースがあった方がいいのか、カフェスペースは必要かなど、その目的によってどんな休憩室を設けるべきか変わってくるからです。


社員の要望をしっかり反映し、みんなに利用される休憩室を作りましょう。

2:利用ルールを選定する

社内の誰もが快適に休憩室を利用できるように、事前に利用ルールを決めておくことも大切です。特定の人の使用に偏らないよう、設備を利用する時間を管理したり、コーヒーサーバーなどの備品を使う際のルールも細かく決めておきましょう。


また、ノートPCや機密データなど、情報漏洩につながる恐れのあるものの持ち込みを制限する必要もあるでしょう。


ルールをしっかりと守ってもらうためにも、従業員の意見や要望を取り入れたルール作りを心がけましょう。

3:設置場所を決める

利用目的に応じて、休憩室を適切な場所に設置することも大切です。来客時にも休憩室を利用するのなら、オフィスの入口に近いところの方が便利でしょう。また、社内のコミュニケーションを活性化する目的があるのなら、オフィスの中心部に設けるのがよいかもしれません。


いずれにしても、どんなふうに休憩室を利用する予定なのか、その目的に応じて設置場所に気を配りましょう。

4:スペースを確保する

オフィスでは、休憩室より執務室の方がどうしても優先されがちですが、仕事の生産性を上げるためにも、従業員がリラックスしたり息抜きできる環境がとても大切です。そういった観点からも、休憩室の役割や重要性をしっかり認識し、十分なスペースを確保する必要があります。


オフィスを借りる段階で、休憩室のスペースもあわせて確保しておくことをおすすめします。

5:家具やアイテムを選ぶ

休憩室を設置する場所や目的が決まったら、続いて、利用目的に応じた家具やアイテムを選びます。


リラックス目的ならばソファを置くのもよいですし、ミーティングや飲食する目的があれば、テーブルや椅子が必要になるでしょう。休憩室を多目的に使いたい場合は、折りたたみ式やキャスター付きの家具も便利です。


また、今後の掃除やメンテナンスも考慮して、アイテムや配置を決めていきましょう。

6:施工実施期間と実施日を決める

ここまで決まったら、いよいよ休憩室設置の施工実施期間と実施日を決めましょう。設置にかかる日数や費用を見積り依頼し、実際の施工に入ります。


施工を決める前に、複数の業者へ見積りを依頼するとよいでしょう。また、アフターサービスの充実した、信頼できる業者を見つけることが大切です。

オフィス内の休憩室アイデア6つ

環境を変えると気持ちが切り替わり、新しいアイデアがわいてくることもあります。ただ休憩するだけではなく、心身をリフレッシュし、仕事の生産性を上げるのに役立つような休憩室を作るには、どのようなことに留意すればよいのでしょう。


ここからは、休憩室をより快適に過ごせる空間にするためのアイデアを6つ、ご紹介します。みなさんの目的に沿った休憩室作りの参考になれば幸いです。

1:自由に情報交換できるような設備を設ける

休憩室は、部署や役職に関係なく、社内中の人が集まるスペースです。これを活用し、自由に情報交換できるような設備を設ければ、新しいビジネスのきっかけになったり、部署を超えたプロジェクトが生まれる可能性もあります。


例えば、休憩室にホワイトボードやプロジェクターなどの設備を設けると、意見交換だけでなくミーティングやちょっとしたプレゼンなどに利用することも可能です。

2:窓に面したレイアウトにしてみる

休憩室をより心地よく、リフレッシュできる空間にするために、窓に面したレイアウトにするのもおすすめです。


仕事で疲れを感じた時も、大きな窓から外の景色を見ると、自然に気持ちが切り替わり、穏やかな気分になるものです。


外からの光が入る、明るく開放的な空間を演出してみましょう。

3:社員と取引先様が両方利用できるように工夫する

来客時にも休憩室を利用する目的がある場合、社員も取引先の方も、両方が快適に利用できるよう工夫しましょう。


テーブルや椅子のレイアウトに気を配れば、取引先との打ち合わせや社内ミーティング、飲食スペースとして利用することも可能です。また、取引先の方にも心地よく利用していただける休憩室を設けていることは、企業のイメージアップにもつながります。


社外の方にも開放する場合、休憩室は移動しやすい場所に設置することをおすすめします。

4:多目的スペースにしてみる

社内の打ち上げやセミナー開催、イベントスペースとして使うなど、休憩室を様々な目的で利用できるようにするのも一つの方法です。その場合は、配置する家具を移動しやすいものにしたり、必要に応じてモニターを設置するなどの工夫が必要です。


休憩室を、休むだけではなくみんなで楽しめるスペースにすると、社員のモチベーションアップにつながることも期待できます。

5:おしゃれ・雰囲気重視で作ってみる

特にデザインやクリエイティブ系の会社の場合、おしゃれや雰囲気重視で休憩室を作るのもおすすめです。それを社外の方にも開放すれば、企業ブランディングや宣伝効果も期待できます。


コンセプトに基づいて色やデザインを工夫した休憩室は、利用者にとって新しい発想やアイアが浮かびやすい空間にもなりえるでしょう。

6:植物・グリーンを活用する

一日中デスクでパソコンを使って仕事していると、目の疲れや肩の緊張を感じることも多いものです。休憩室には、目を休めて気持ちをリラックスさせてくれる植物を置いたり、グリーンを配色するのもおすすめです。


植物の管理が難しい場合には、人工観葉植物を活用する方法もあります。人工観葉植物なら管理や衛生面の不安がなく、視覚的には本物の観葉植物に近い効果が期待できます。

オフィス内に休憩室を作る前に確認すること

仕事にメリハリをつけて生産性を上げるためにも、休憩室は欠かせない存在です。だからこそ、多くの人に快適に利用してもらえる空間にしたいものです。みんなが自然に利用したくなる休憩室を作るため、事前に確認しておきたいことがあります。


続いて、休憩室を設ける前に確認しておきたいことを2つ、ご紹介します。

業務スペースから見える場所に作っていないか

休憩室は、仕事から離れて気持ちをリフレッシュするための空間です。休憩室は、業務スペースから見えない、独立した場所に作りましょう。


また、休憩室を業務スペースとは全く違う雰囲気にすることも大切です。壁紙や配置する家具の配色やデザインを工夫し、一時的に業務のことを忘れて心からくつろげる空間を作りましょう。

仕事と休憩のメリハリが付いているか

仕事と休憩のメリハリを付けるためにも、休憩室は業務スペースから適度に離れていて、かつ気楽に立ち寄れる場所に設置することが大切です。


休憩室の内装も、業務スペースとは雰囲気をガラッと変えて、オンとオフの線引きを明確にしておくとよいでしょう。

オフィス内に休憩室を作って作業効率を高めよう

快適に過ごせる休憩室を設置している企業では、従業員のモチベーションが上がり、結果的に作業効率も高まると考えられます。また、それに伴って、企業のイメージアップにもつながることが期待できます。


休憩室を作る際のポイントや注意点をしっかり押さえ、みんなが働きやすい環境を整えましょう。

監修

執筆者
田中 陸(Riku Tanaka)
経歴
東京大学経済学部卒業後、住友不動産入社。オフィスビルのアセットマネジメントを担当し、海外事業部にて世界主要都市の市場調査や投資検討に従事。 estieでは、セールスマネージャーとして営業や事業開発を手がける。 ベンチャー感を出すため、ヒゲと伊達眼鏡をトレードマークにしている。
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