オフィス作りに必要なこと3選|かっこいいオフィスを作る際のポイント12選

田中 陸(Riku Tanaka)

目次

  1. オフィス作りに必要なこと3選
  2. かっこいいオフィスを作る際のポイント12選
  3. かっこいいオフィス作りのメリットについて
  4. かっこいいオフィスといわれる主な企業4選
  5. かっこいいオフィスを作り企業向上させましょう

オフィス作りに必要なこと3選

オフィスは、会社の顔ともいえる重要な空間です。


社員たちが「ここで働きたい」と思えるようなオフィスは、仕事に対するモチベーションを向上させ、会社にとってもメリットが期待されます。また、取引先などの社外の人たちに対して、会社のイメージをアピールできる場所でもあります。


会社の立ち上げやリニューアル、事業の拡大や増員、組織再編などオフィス作りのタイミングは様々ですが、どのタイミングにおいても意識するポイントがあります。


本記事では、かっこいいオフィス作りに必要な3つのことを紹介します。


今よりも企業価値を高めるためにオフィスデザインに必要なことや、実際にオフィスを作る際のポイント、そして実例やメリットなど、かっこいいオフィスの作り方について紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

オフィス作りに必要なこと1:デザインの役割を明確にする

オフィス作りにおけるデザインの役割は、いわゆる美しさを追求する芸術やアートではなく、ユーザーの課題解決だといえます。


そのため、デザインの力でオフィスを使いやすく、快適な空間にすることが求められます。見栄えだけを追求し、利用しづらいデザインでは意味がありません。その会社で働く人たちのためのデザインを目指しましょう。


また、オフィスデザインはその企業のカルチャーやビジョンを表現し、社外に発信する役割も担っています。社外にアピールしたいポイントを明確にし、実際のオフィスデザインに反映させることが重要といえるでしょう。

オフィス作りに必要なこと2:ファシリティマネジメントを意識する

ファシリティマネジメントとは、オフィスにあるデスク、チェア、収納ロッカーといったオフィス什器や、設備環境、会社が所有する土地や空間などを最適化する経営活動のことです。


このファシリティマネジメントに取り組むことで、コストの削減や業務改善が図れると同時に生産性が上がるため、企業価値の向上が期待できます。


オフィス作りの際には、ファシリティマネジメントを意識し、企業価値のさらなる向上を目指しましょう。

オフィス作りに必要なこと3:福利厚生の一部として考える

オフィスは、1日の多くの時間を過ごす場所です。


オフィス環境を会社の福利厚生の一部として考えてみることも、より良いオフィス作りのヒントになります。


例えば、共有スペースに雑誌や書籍を配置したり、ドリンク・軽食コーナーなどは、どの社員も平等に、直接享受できる福利厚生なのでおすすめです。


会社の福利厚生というと、休暇制度や特別手当てなどに注目しがちですが、このようにオフィス環境を整えることも大切です。

かっこいいオフィスを作る際のポイント12選

その企業で働く社員が、「こんなオフィスで働きたい」と思うような、かっこいいオフィスを作るためには、いくつかのポイントがあります。


働きやすいオフィスを目指すためには、まず社員にとっての使い勝手やイメージを良くすることが大切になります。


以下に、かっこいいオフィスを作る際にポイントとなる12の事柄を紹介しますので、これからオフィスデザインに取り組む際の参考にしてください。

かっこいいオフィスを作る際のポイント1:社員にとってのオフィス作りを念頭に置く

オフィスで働く社員は、皆がそれぞれの仕事に従事し、その働き方は様々です。そのため、かっこいいオフィス作りを考える際には、様々な社員の働き方を念頭に置くことが大切です。


例えば、事務作業が多い企画職、外出が多い営業職、個人情報を扱うことが多い総務、集中できる環境が必要な経理、会議の多い管理職など、社員の働き方は多種多様です。


それぞれの仕事によって、必要なオフィス環境というのは変わってきます。


一部の社員にとって適したデザインではなく、どの職種でも順応できるオフィスデザインを目指しましょう。

かっこいいオフィスを作る際のポイント2:コンセプトを入念に決める

オフィス作りのコンセプトは、実際のオフィスデザインの軸となります。


ただ「かっこいいオフィスにしたい」という曖昧なイメージでは、軸ができません。オフィスを見ただけで、その会社の企業理念や事業内容が伝わってくるような、明確なコンセプトを決めましょう。


例えば、コーポレートカラーを使う、事業内容を象徴するインテリアを設置するなど、様々な工夫や表現方法が考えられます。


今一度、会社として表現したいポイントを考え、コンセプトを入念に決めましょう。

かっこいいオフィスを作る際のポイント3:遊び心を意識する

クリエイティブな発想が必要な会社では、遊び心のあるオフィスデザインが効果的です。


例えば、かっこいいオフィスには、写真映えするような遊び心が取り入れられていることがあります。


最近では、海外だけでなく国内のIT、エンタメ、ゲーム業界などの会社で、オフィスの固定概念を覆すようなデザインが採用されています。


オフィスにちょっとした遊び心を取り入れ、少しカジュアルな雰囲気を演出することで、新たなアイディアが生まれてくる可能性も広がるでしょう。

かっこいいオフィスを作る際のポイント4:統一性を持たせる

統一感のあるオフィスデザインにすると、清潔感のあるすっきりとした印象になります。


具体的には、例えばオフィスデザインのカラーを白の基調にすると、清潔感のあるオフィスになります。他には、デスクやチェアを同じタイプに統一することでも、全体的にすっきりとした印象になります。

かっこいいオフィスを作る際のポイント5:自然を取り入れる

自然のリラックス効果は、オフィスでも発揮されます。


オフィス内に観葉植物を配置したり、テーブルや壁に自然素材を取り入れたりすることで、オフィスビルに居ながら自然を体感できます。


かっこいいオフィス作りを目指す際には、ぜひ観葉植物や自然素材にも着目してみてください。

かっこいいオフィスを作る際のポイント6:暖かみある色彩を用いる

会社で働く人たちがリラックスできる環境で仕事ができるように、ぜひ暖色系のカラーをオフィスデザインに取り入れてみてください。


暖色系のカラーにはリラックス効果があるとされる一方、寒色系のカラーは緊張感を表現します。


会社のカラーに合わせた色彩を用いるのも良い方法ですが、リラックス効果が得られる場所を一カ所作るだけでも息抜きになるでしょう。

かっこいいオフィスを作る際のポイント7:適度な緩さを意識する

仕事によっては、長時間オフィスに滞在することもあります。


そんな時、オフィスがまるで自宅にいるようにリラックスができる空間であれば、社員のストレスも軽減されるでしょう。


長時間オフィスに滞在する必要のある企業は、少しゆとりが感じられるような、適度な緩さを感じられるオフィスデザインを意識してみましょう。

かっこいいオフィスを作る際のポイント8:多目的スペースを活用する

多目的スペースは、社員同士の交流、息抜きをする場所として活用されます。


社員同士のコミュニケーションが盛んになることで、会社としての一体感の醸成や、組織全体の活性化など、経営上のメリットも多くあります。


かっこいいオフィス作りの際には、ぜひ多目的スペースのレイアウトにも力を入れてみてください。

かっこいいオフィスを作る際のポイント9:家具などにこだわる

長時間使用するデスクやチェアなどのオフィス家具は、仕事の生産性に大きな影響をもたらします。特にオフィスチェアは、長時間の座り姿勢で使用するため、直接疲労につながるオフィス家具です。


オフィスには、きちんと人間工学に基づいた高機能なチェアの選定をおすすめします。このようなオフィスチェアは、疲労を軽減させ、仕事の生産性向上に役立つでしょう。


見た目がカッコイイという理由で家具を選ぶのではなく、オフィス家具は健康上の観点で選びましょう。

かっこいいオフィスを作る際のポイント10:音響や照明や香りから雰囲気を変える

かっこいいオフィス作りを目指すなら、照明は外せないポイントです。可能であれば、オフィスの場所によって照明を使い分けてみましょう。


集中して作業したい場所には青白い照明、会議室にはオレンジ系の強い照明、休憩ができるリフレッシュスペースには、暖かく光が強すぎない照明がおすすめです。


また、最近ではオフィス内に音楽を流している企業も増え、企業イメージの演出や、作業中のリラックス効果を目的に音楽が利用されています。


その他には、会社のエントランスやリフレッシュスペースにアロマを用いて、オフィスの価値を高める工夫もあります。


このように、おしゃれなオフィス作りには、音響や照明や香りなども効果的です。

かっこいいオフィスを作る際のポイント11:コードなどに細心の注意を払う

パソコンにプリンター、固定電話に充電器など、オフィス内には電子機器がたくさんあります。
このような電子機器を多数使用していると、その分コードの数も増えることになります。


かっこいいオフィスを作っても、配線類が剥き出しのままではおしゃれではなくなります。


コード類をデスク下に収納できるオフィス什器を選ぶなど、電子機器類のコードにも細心の注意を払いましょう。

かっこいいオフィスを作る際のポイント12:パーティションなどで区切らない

会社の風通しを良くするためには、オフィス内にパーティションの区切りを設けないことが大切です。


確かに個別スペースを設けることは、作業に集中できる環境を生み出せるでしょう。


しかし、社員間の交流を活性化させるためにも、パーティションなどで区切らず、開放的なオフィスデザインがおすすめです。

かっこいいオフィス作りのメリットについて

かっこいいオフィス作りのメリットは、社外に対する会社のイメージ向上だけではありません。その会社で働く社員と経営層の双方にメリットがあります。


ここからは、かっこいいオフィス作りのメリットについて具体的に紹介します。

コミュニケーションが活発に行われる

開放的なオフィスデザインや多目的スペースの活用など、働きやすい環境づくりによって、社員同士のコミュニケーションは活発になります。


コミュニケーションが活発になることで、社員にとって風通しが良く、居心地の良い職場環境で働けるメリットとなります。


さらに、コミュニケーションが活発に行われることで、新しいアイディア創出のきっかけになるなど、経営層にとってのメリットも期待されるでしょう。

社員のパフォーマンス向上

オフィスデザインによって働きやすく快適なオフィス環境を作れば、社員は高いモチベーションで仕事に取り組めるため、結果としてパフォーマンスの向上が期待できます。


社員が生き生きと働き、そして会社の企業価値も向上するという、かっこいいオフィスには従業員と経営層の双方にメリットがあります。

かっこいいオフィスといわれる主な企業4選

オフィスデザインを重視する会社では、企業のブランディングなどを狙ってさまざまな工夫がされています。


ここでは、実際に「かっこいいオフィス」といわれる主な企業を4社ご紹介します。

かっこいいオフィスといわれる主な企業1:Facebook

Facebook本社の社内は、壁もドアもないワンフロアになっています。社員同士のコミュニケーションを活性化させるための開放感溢れるオフィスデザインが特徴です。


多くの壁やスペースはあえて未完成にし、社員が壁にアート作品を追加したり、好きに家具を移動できるなど、社員達の手によってカスタマイズできる空間になっています。

かっこいいオフィスといわれる主な企業2:Amazonジャパン

Amazonジャパンの受付には、水のせせらぎや鳥のさえずりのBGMが流れ、音響によるオフィスデザイン効果が取り入れられています。


会議室やワークスペースは、すっきりと洗練されたデザインでありながら、共有スペースにはクライミングウォールやイベントのできるミニシアターが設けられているなど、遊び心溢れるオフィスです。

かっこいいオフィスといわれる主な企業3:Google

Googleのオフィスには、敷地内に遊び心溢れるインテリアが数多く設置されています。


また、広大な敷地内には数多くの食堂やショップ、ビーチバレーのコートやコインランドリーなどが設置されており、社員のための快適で創造的なオフィスづくりを追求しています。

かっこいいオフィスといわれる主な企業4:Twitter

サンフランシスコに本社があるTwitterも、遊び心溢れるオフィスです。


オフィス内にキッチンが併設されていたり、広大なテラスがあったりと、社員がのびのびと過ごしやすい環境が整えられています。

かっこいいオフィスを作り企業向上させましょう

本記事では、オフィスデザインのポイントや実例、その効果について紹介してきました。


かっこいいオフィス作りは、社員だけでなく会社にもメリットがあることに加え、企業価値のさらなる向上が期待できます。


オフィス作りは頻繁に実施するものではないので、今よりもかっこいいオフィスを作りたいと考えている方は、ぜひ入念に今回のポイントを検討してみてください。

監修

執筆者
田中 陸(Riku Tanaka)
経歴
東京大学経済学部卒業後、住友不動産入社。オフィスビルのアセットマネジメントを担当し、海外事業部にて世界主要都市の市場調査や投資検討に従事。 estieでは、セールスマネージャーとして営業や事業開発を手がける。 ベンチャー感を出すため、ヒゲと伊達眼鏡をトレードマークにしている。
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