事務所のデザインを決めるときのポイント6選!メリットやおすすめのアイテム

田中 陸(Riku Tanaka)

目次

  1. 事務所のデザインが与えるメリット3つ
  2. 事務所のデザインを決めるときのポイント6選
  3. 事務所のデザインにおすすめのアイテムとは?
  4. 事務所のデザインを考えてみよう

事務所のデザインが与えるメリット3つ

2017年に発表された一般社団法人日本オフィス家具協会の調査によると、「オフィス環境の良し悪しは仕事の成果をあげることに影響する」と答えた人は64.8%、「オフィス環境の良し悪しは仕事に対するモチベーションに影響する」と答えた人は71.4%でした。


つまり、オフィス環境が業務の成果やモチベーションに影響を与えている可能性は高いといえます。そのため、企業はなるべくデザイン性が高く、かつ機能的な事務所作りをすることが重要になります。


出典:「オフィスワーカーから見た、オフィス環境ニーズのトレンド」を探るための調査の実施と、分析結果を踏まえた提言・提案/一般社団法人 日本オフィス家具協会
参照:https://www.joifa.or.jp/pdf/common_summarydata.pdf

1:発想が豊かになる

事務所のデザインやレイアウトを変えると、社員の作業効率が上がったり集中力が増すことで、豊かな発想が生まれるきっかけとなるなどのメリットがあります。


例えば、パーテーションやブース型のデスク配置によって集中力が上がったり、デスクを対向型やフリーアドレス型にすることによって社員同士のコミュニケーションが高まったりするため、斬新な発想が生まれる可能性があります。

2:コミュニケーションが取りやすくなる

事務所のレイアウトを工夫することによって、社員同士のコミュニケーションが高まる効果があります。


例えば、デスクの配置を島型にすると課内のコミュニケーションは増え、フリーアドレス型にすると他の部署の社員とも交流が可能です。


一見無関係な社員との交流により得た情報交換や情報共有が、業務上のメリットを生むこともあります。また、社内全体の良いコミュニケーションは、職場の雰囲気を良好にします。

3:モチベーションの向上につながる

前述したとおり、日本オフィス家具協会の調査によると、オフィス環境の良し悪しが仕事に対するモチベーションに影響することが分かっています。


さらに、仕事の生産性は社員のモチベーションが大きく影響します。そのため、企業は社員のモチベーションを向上させる手段の一つであるオフィス環境作りを、より快適で効果的になるよう追求する必要があるでしょう。

事務所のデザインを決めるときのポイント6選

事務所のレイアウトやデザインの変更はデザイン設計会社および施工会社に依頼します。しかし、企業は依頼業者に丸投げするのではなく、事前準備としてある程度の流れやポイントを把握しておく必要があります。


事前準備をするのは設計会社とのやり取りに備えるためだけでなく、事務所のレイアウトやデザイン変更がその企業の生産性までも左右する重要な命題の一つだからです。

1:コンセプトを決定する

デザインやレイアウトを変更する際は、目指す事務所の方向性を決めましょう。そのためには、社員の望む働き方や重視したい点を明確にします。


例えば、「コミュニケーションが豊かで開放的なレイアウト」や「各々ができるだけ集中できる環境」や「社員のモチベーションを向上させたい」など、企業や部署の業務内容や希望に適したコンセプトを見つけます。


それと同時に、オフィス空間の変更の目的が実用性や機能性を優先するのか、それともデザイン性を高めたいのかなども明確にすると良いでしょう。

2:働きやすいか

オフィスのデザインを決める際、問題点の洗い出しは欠かせません。現在の事務所に足りないものは何か、作業効率を下げる障害はないか、社員のモチベーションを削ぐ原因はないか、検討しましょう。


問題点を列挙してみると、自ずと働きやすい環境が見えてきます。その際、上層部だけの意見を取り入れるのではなく、さまざまな環境や役職の社員のリアルな声を集めるために、アンケートをとるのも良いでしょう。

3:間取りを確認する

事務所のレイアウトを決めるためには、ゾーニングをする必要があります。ゾーニングは、社員の人数や業務内容によって、事務所内を複数のゾーンに分けることです。


例えば、社員が業務を遂行するワークスペース以外に、会議室、応接室、収納スペースなどに分けます。この間取りを決めるゾーニング作業はとても重要で、使いにくい間取りは作業効率が落ちたり、社員にとって大きなストレスにもなるため、慎重に行いましょう。

4:デスク配置を考える

デスクのレイアウトは、事務所のレイアウトを考えるうえで非常に重要で、作業効率や社員に与えるストレスの強さにも大きく影響します。


デスクの配置の仕方は、前述した事務所デザインのコンセプトや働きやすさなどとつながっています。例えば、社員同士のコミュニケーションを活発にしたいと感じるなら対向型やフリーアドレス型に、一人一人が作業に集中したいならブース型や背面型が良いでしょう。

5:色彩効果を活かす

事務所のデザインというと、設備の機能性やデスクのレイアウトなどに目がいき、壁や床は見過ごされがちです。しかし、オフィスの面積の多くを占める壁や床はオフィス全体のイメージを左右する重要な部分です。


床や壁の配色や素材の選択は、デスクやチェアなどと同様、社員の心理にも影響します。例えば、木目調など天然素材の雰囲気はリラックス効果が期待でき、原色などポップな配色は社員の心を明るくし、寒色系は社員の集中力を増す効果があります。


また、色には重さがあるので、天井に重い色を持ってくると圧迫感を抱いてしまうでしょう。さらに、照明の色温度も社員の作業効率や精神衛生面に影響するため、照明選びも重要です。

6:動線を確認する

オフィスのレイアウトを決める際に、ゾーニングとともに大切なのが、動線計画です。社員がオフィス内をスムーズに移動でき効率よく働くためには、入念な動線計画が必要です。


その計画に基づいて、デスクや共用設備を配置していきましょう。動線が込みあったり、空間に余裕がないと、すれ違う者同士でぶつかったり、対向者が通り過ぎるのを待つ必要があるなど、非効率になったりストレスや不満が増加します。

事務所のデザインにおすすめのアイテムとは?

コンセプト・ゾーニング・動線計画・デスクの配置が決まったら、必要な設備を整える必要があります。デスク、椅子、収納棚(ラック)など、古くなった設備は廃棄し、新たに調達しましょう。


また、それら以外に、取り外しや再設置が容易にでき、自由度の高いパーテーションの活用をおすすめします。色や柄、素材が豊富なパーテーションを使用すると、機能性だけでなく、デザイン性の高い空間を作ることができます。

事務所のデザインを考えてみよう

事務所のレイアウトやデザインは見た目だけの問題ではなく、社員の作業効率やモチベーションを左右する重要な要素です。自社や部署の業務内容や社員の要望に合わせたレイアウトやデザインを追究し、業務の生産性と社員のモチベーションを向上させましょう。


事務所のレイアウトやデザインの変更は専門業者に依頼することをおすすめします。レイアウト・デザイン設計からインテリアの調達・設置までを行う業者が良いでしょう。


ただし、その場合も依頼する企業側が積極的にかかわり、自社のスタイルに合った社員の満足度の高い環境づくりを目指しましょう。

監修

執筆者
田中 陸(Riku Tanaka)
経歴
東京大学経済学部卒業後、住友不動産入社。オフィスビルのアセットマネジメントを担当し、海外事業部にて世界主要都市の市場調査や投資検討に従事。 estieでは、セールスマネージャーとして営業や事業開発を手がける。 ベンチャー感を出すため、ヒゲと伊達眼鏡をトレードマークにしている。
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