江戸川区のオフィス事情3つ|賃料相場や空室率はどのくらい?
- エリア別オフィス事情
- 2021/04/03
江戸川区ってどんなところ?
江戸川区は東京23区の東端に位置し、葛飾区・墨田区・江東区・千葉県と隣接しています。
人口は69万4,739人(2020年度)で、区民の平均年齢は43.83歳(23区:44.56歳、都:45.02歳)と、比較的若い世代が多く生活している地域です。郵便番号は132、133、134のいずれから始まります。江戸川区にはオリジナルキャラクターが13種類も存在しています。
出典:区の概要
参照:https://www.city.edogawa.tokyo.jp/e004/kuseijoho/gaiyo/gaiyo.html
江戸川区オフィス賃料相場
江戸川区のオフィス賃料相場は約13,150円/坪です。
近隣地域の相場が約11,900円/坪のため若干高めですが、都心のオフィス街である新宿区や千代田区の相場は約2万円超のため、半額の家賃で借りられることは大きなメリットです。また、日によって賃料の相場は変わってきますのでこまめなチェックが必要です。
江戸川区のオフィス空室率
江戸川区のオフィス空室率は約16.5%です。
主要なオフィス街である新宿区のオフィス空室率は約7.8%、千代田区のオフィス空室率は約8%なので、倍以上の空室率となっています。こちらも日によって空室率は変動しますのでこまめなチェックが必要です。
江戸川区のオフィス事情3つ
昨今の情勢を踏まえて、新たに江戸川区でオフィスを探そうと思った場合、希望通りの物件を見つけ出すことが難しい場合があります。
それには江戸川区の特性が影響した次の3つのようなオフィス事情が関係しています。
1:葛西駅や西葛西駅の周辺にわずかしかない
江戸川区のオフィスは主要駅の葛西駅・西葛西駅周辺に集中しています。
これには発達した交通網が影響している可能性が高いです。また、そもそも募集物件数が少なく、新宿区や千代田区では約1,000件以上なのに対して、江戸川区は約130件となっています。良い物件はすぐに予約されてしまう可能性が高いです。
2:個室利用料が郊外エリアとしては少し高め
テレワークやサテライトオフィスなどのスペースで仕事をする人が増えている現在ですが、江戸川区内で適したオフィスを探すのは大変難しいです。
そもそも募集物件数が少ない上に、レンタルオフィスの個室利用料が、亀戸では約19,000円/月以上、錦糸町では約24,000円/月以上なのに対して、葛西では約43,000円/月以上と、郊外エリアにしては少し高めの設定となっています。
3:ベッドタウンという地域特性なのでオフィス探しが難しい
江戸川区は交通網の発展に合わせて都心のオフィスへ通勤する人の住宅地を中心に発達したベッドタウンのため、元々区内で仕事をするためのスペースが少ないです。
住宅街の他は、住民向けの施設やスーパーマーケットなどが立ち並ぶため、江戸川区内でビジネスのためのオフィスを探すことが難しくなっています。
江戸川区の特徴4つ
オフィスを探すことが難しい江戸川区ですが、そもそも住宅街を中心として発展した街のため、生活の拠点とするには便利で住みやすい特徴が多く存在します。
ここではその特徴のうち4つを紹介します。
1:自然や公園が多い
江戸川区は23区で一番整備された公園の総面積が多い区です。その総面積は約776万平方メートルにもなります。
また、公園の数もおよそ480箇所と、23区屈指を誇り、ペットや子供と遊ぶ場所には困りません。中でも古川親水公園は江戸川の流れを取り入れた日本初の親水公園で、都会に清流を復活させた公園として国外からも高く評価されています。
2:東京のウォーターフロントエリアとしても知られている
江戸川区は葛西海浜公園を中心とした日本有数の臨海エリアとして有名です。
昭和30年代頃まで葛西沖は漁業で栄えた自然豊かな地域でしたが、東京の発展とともに東京湾の汚染が進み漁村は姿を消しました。台風の影響も強く受ける地域だったため堤防が作られましたが、その裏手には開発に伴う多くのゴミが廃棄されました。
また地下水の汲み上げに起因した地盤沈下も進んだため、マンション建設など開発が進む東京湾沿岸で自然を多く残した葛西沖の保護が求められました。
そうして整備されたのが葛西海浜公園です。
3:区の東西を結ぶ路線が充実している
江戸川区は区の東西を結ぶ路線が多く、都心へのアクセスが良い交通網がとても充実しています。
異なる路線の間を繋ぐ交通手段も整備されています。駅から離れた地域に住んでいても、バスが頻繁に走っており駅に出るのに苦労しない地域です。
江戸川区内の交通手段は、JR、東京メトロ、都営地下鉄、京成電鉄本線があり、バスは都営バス、京成バス、京成タウンバスが運行しています。
4:子育て支援策が手厚い
江戸川区は子育て世代に手厚いサポートを用意しています。妊娠届を提出した妊婦全員と保健師が面談を行う「ぴよママ相談」、妊娠・出産について両親が学ぶ「ハローベビー教室」、保育サービスを利用していない0才児のいる家庭への家事支援サービスを提供する「よちよち応援隊」などがあります。
また、出産費用の補助金など、妊娠から出産後まで幅広く支援策を取っています。
出典:えどがわ子育てガイド
参照:https://www.city.edogawa.tokyo.jp/documents/7206/10zennpeji.pdf
子供の健全教育事業(すくすくスクール)
子供の健全教育事業(すくすくスクール)とは、小学校の放課後や休みの日に、校庭・体育館などを利用して、児童が自由な活動ができる江戸川区独自の事業です。
卓球やスポーツチャンバラなどのスポーツ活動や、日本舞踊や花の栽培などの文化的活動を通して地域の住民と交流する場にもなっています。異なる年齢の人と関わることで児童の健全な育成を目的としています。
江戸川区にあるレンタルオフィスの探し方
江戸川区はレンタルオフィスの数が限られているため、探し方に工夫が必要です。
検索エンジンで検索する他に、最近ではレンタルスペースを専門的に集めたサイトも数多く存在し、その中でビジネスとして活用可能なスペースを提供している場合もあります。
江戸川区のオフィス事情を把握しておこう
テレワークやリモートワークが増えている現在、都心以外へのオフィス開設も増加傾向にあります。都内各地へのアクセスが良い江戸川区は、都心への通勤者が多いベッドタウンという特性もありオフィスを探すことが難しい地域でもあります。
会社のオフィスへ求められる条件も変わっていく中で自分の会社に必要な条件が叶えられるか、希望する地域のオフィス事情を把握しておくことは重要なポイントになってきます。