オフィスの最新トレンド事例5選紹介|オフィスに必要なコンセプトなども多数紹介
- オフィス移転
- 2021/02/01
目次
最新のオフィスの傾向
まずは世の中の仕事の傾向について見ていきましょう。今までの日本の働き方と比べて、様々な技術や時代の影響により変化した部分があります。傾向をおさえて、現在働いている人や、これから働く人にとって何が必要なのかを考えてレイアウトしましょう。
単純作業が減ってきている
パソコンやAIの技術が発達したことにより、人間が単純作業することは少なくなってきています。間違えがなく、時間もかからないので人間がやるメリットがありません。浮いた時間で、人間は創造的な仕事を担当するようになってきています。
企画・調整・営業がウェイトを占めるようになっている
単純作業の求人が減る中、創造力が必要な職種がウェイトを占めるような構図になってきました。データを分析・解析して、事業のために活かせる人材が必要とされています。
そのため、人と人の関係性やコミュニケーション能力が必要な企画・調整・営業に力を入れる傾向にあります。
オフィスに必要なコンセプト3つ
オフィスを設計・変更する際には、一貫したコンセプトが必要です。コンセプトが決まっていないと、統一感のないオフィスになり働き方に合っていない空間に仕上がる可能性があります。
オフィスのデザインを決めるときに、意識しておきたい観点について解説します。
1:組織のマインドセットを重視する
企業理念や企業のロゴをオフィスのデザインに入れ込むことは、来訪者へのアピールとしても有効です。また、メインカラーを決める際に組織のマインドセットを象徴するようなものがいいでしょう。
デザインを確認する際、企業らしさを感じられるか着目することが重要です。
2:個人の気持ちが整うようにする
社員にとってオフィスは高い頻度で通う場所です。インテリアや働く環境が変化することで、社員の意識も変わることが見込めます。
積極的にトレンドを取り入れることは、おしゃれなオフィスに近づくために必要ですが、働く人目線でインテリアを選ぶことも忘れないようにしましょう。
社員のモチベーションを保つためにも、オフィスを働きやすい環境にすることは必要です。フリースペースやカフェスペースを設置するなど、社員の働き方改革につながるオフィス設計も重視しましょう。
3:自律性を持てるようにする
自律性とは、自分で考えて行動することであり、これを引き出すためにはフレキシブルなオフィスで社員が選択できるような環境に置くことが効果的です。例えば仕事内容に合わせた場所やデスクを選べるような工夫が必要です。
1人で業務に集中できるスペースや、打ち合わせがすぐにできるようなオープンスペース、立った状態で作業できるスタンディングスペースなどを設置するのがいいでしょう。
オフィス事情に合わせたオフィスの作り方4選
どれだけ最先端のトレンドを取り入れたとしても、オフィスの事情に合っていなければ働きやすい環境だとは言えません。オフィスを作りたいときに着目したいポイントについて解説していきます。
1:取り入れるトレンドはコンセプトと合うか吟味する
オフィスのトレンドの種類は様々ですが、企業のコンセプトに沿っていなければ、統一感や効果がなくなる可能性があります。どのような効果を狙って、どのような空間にしたいのかを明確にしましょう。
「高級感のあるオフィスにして信頼を得たい」「遊び心を取り入れて活発なコミュニケーションを狙いたい」など具体的なコンセプトを明確にすることで、取り入れるトレンドの傾向も発見しやすくなります。
2:企業理念を考慮する
オフィス環境は、企業のブランドや社風をイメージさせることができるツールです。来訪者にアピールできるので、企業の雰囲気やオリジナリティを間接的に伝えられます。
また、企業理念や雰囲気に共感した人が就職してくれる可能性が高くなるため、ミスマッチも防ぐことが可能です。企業カラーやデザインを全面的に押し出し、統一感のあるオフィスをつくりましょう。
3:働き方のニーズに合わせる
自分の企業では、どのような働き方を推奨しているのか考えることも重要です。コミュニケーションが大事なのか、個人の作業が基本なのかなど働き方のニーズに合わせて、オフィスを作ることを意識しましょう。
業務内容に合わせたオフィスのデザインやデスクのレイアウトは、仕事の効率化も期待できるため働き方のニーズを考えましょう。
4:仕事内容に合わせて働く場所や机などを選べるようにする
仕事内容に合わせた場所やデスクを選べるようになると、社員の主体性が高まり自律性を引き出せるでしょう。仕事内容に合わせた場所で働くことによって、業務効率を高め、新しい思考を引き出すことが期待できます。
例えば個室のような集中スペース、リラックスできるソファ席、コミュニケーションを取れるスペースなど様々な作業スペースを取り入れるように意識しましょう。
オフィスの最新トレンド事例5選
現在のトレンドの傾向として「オフィスだけどオフィスでない場所」が求められています。ただカフェのようなおしゃれさではなく、社員が働きやすい環境でありながらデザイン性も取り入れたものになっています。
場所ごとに最新トレンドを紹介していくので、自社の魅力や仕事内容に合っている組み合わせを考えてみましょう。仕事内容にあったような工夫をするのも必要なので、社員目線で考えてみるのもいいでしょう。
1:エントランス
オフィスのエントランスは来訪者や社員が1番最初に足を踏み入れる場所のため、そこで印象が決まると言っても過言ではありません。エントランスには、企業のイメージカラーや企業理念などを取り入れるといいでしょう。
また、エントランスという概念をなくしオープンな空間として扱うのもトレンドです。エントランスの役割のほかにワークスペースやリフレッシュルームなどを設置します。その際、簡易的なエントランスを作っておくとセキュリティ面の心配がありません。
2:ワンフロア化
別々のフロアやビルに分かれているオフィスを1つにまとめるのが「ワンフロア化」です。社員が同じスペースに集まれるので、コミュニケーションが活発になりスムーズなやり取りやチームワークが生まれます。
今まで交流のない相手ともコミュニケーションを取れるので、新しい気付きも生まれるでしょう。また、受付や会議室なども集約されるため、スペースにゆとりが生まれ、個人ロッカーや休憩スペースも広く確保できます。このように、面積を有効活用できることもメリットです。
スケルトン天井
スケルトン天井とは、配線や配管、コンクリート部分などをむき出しにした状態の天井を指します。ボードを貼り付けていないので、天井を高くして空間を広く見せる効果があります。
ただし、ボードが中間にないことで上の階の音が気になったり、暑さや寒さを感じやすい点はデメリットだと言えるでしょう。
3:インテリアや観葉植物
オフィスのデザインやインテリアに、グリーンを取り入れることも増えてきました。グリーンには、ストレスを緩和させるリラックス効果があるので、働いている人たちの精神面にもいい影響を及ぼします。
壁に埋め込んだり天井や照明からつるしてみたり、インテリアの1部のように組み込むなど、さまざまな取り入れ方があるので、企業に合った方法を採用してみましょう。最近では、森のような空間になっているオフィスもあります。
4:生活空間の取り入れ
日常の中でオフィスで生活する時間は長く、生活空間を取り入れることでリフレッシュや健康面で重要な役割を果たすと考えられるようになってきました。最新のオフィスでは、社員の健康やリフレッシュのために食堂やカフェを取り入れているパターンもあります。
カフェスペース
カフェといっても大規模な社員食堂のようなものでなく、ドリンクサーバーやお菓子などが置いてあるスペースです。ランチタイムや休憩スペースとしても使用でき、仕事をすることも可能です。
来客時のドリンクサービスも併用していることも多く、遊び心を取り入れたデザインに仕上げる場合もあります。最新のオフィスではバリスタがいたり、街にあるような本格的なカフェも取り入れられています。
5:3密を避けるスタイル
コロナ時代の影響で、オフィスで密を避けるよう取り組まれています。空間の四隅を活かしたデスク配置や、対面しないデスクでソーシャルディスタンスを確保します。1つの空間に余裕を持たせることも密を避ける対策です。
また、臨機応変に使えるスペースを1つ確保しておけば、リモートワークとの併用で社員が急遽出社した場合、作業スペースとしても活用できます。
オフィススペースの種類8選
最新のオフィススペースの種類について紹介していきます。
オフィス内には、様々な仕事に合わせたスペースが用意され、働く人が仕事内容や自分の状態に合わせて選ぶことができる自律性に目を向けたものが多い傾向にあります。また、健康に危惧したものも最新オフィスとして注目を集めています。
1:ソロワークスペース
ソロワークスペースは、1人で集中して仕事をするためのスペースです。パーテーションなどで区切られていて、ほかの人の視線や作業を気にせずに自分だけの空間で集中力を高めることができます。
集中するための座り心地のいい椅子や、リフレッシュできるようなグリーンが多めの配置にするのもいいでしょう。
2:プロジェクトワークスペース
複数人でプロジェクトを進めていくような仕事のために、会議室ではなく気軽に集まれるスペースを作るのが最新のトレンドです。問題が出たときにすぐに集まって解決できるようなワークスペースを作ることで、プロジェクトをスムーズに進められます。
コミュニケーションを取りやすいので、リラックスと集中のバランスが取れ作業効率の向上も期待できます。
3:営業チームワークスペース
営業はチームごとに動いたほうが効率がいい場合が多いので、チームで集まれるようなスペースを設けることが最新のトレンドです。
エリアアドレス性の配置にすればチームはバラバラにならず、毎日新鮮な気持ちで働くことが可能です。
4:ファシリテーションスペース
ファシリテーションとは、会議や研修などの活動の場でよりいい結果を出せるように、活動過程をサポートする中立的な立場を指します。
誰とでも気軽に意見を言い合えるようなコミュニケーションスペースを作ることで、今までにない発想が生まれ、やる気が喚起される効果が期待できるでしょう。
改まった会議とは違い、上司とフランクに意見交換できるので、お互いの意見をより浸透させやすくなるのもポイントです。
5:アクティブワークスペース
アクティブワークスペースとは、身体を動かし作業できる場所のことを指します。1日中デスクに向かって仕事していると、健康や幸福感から離れてしまい、生産性が低下する傾向にあります。
そのため、最新トレンドでもある立ちながら仕事ができるようなスペースを取り入れることで、健康や幸福感を高め生産性や直観力も育める効果があります。
アイデアを共有できるようにしゃべったり探し物をしたりすることも可能なエリアなので、参考資料なども一緒に置いていくのがいいでしょう。
6:静かに作業するスペース
基本的にオフィスの中では、電話や会話が禁止されているわけではありません。そこに着目した最新のスペースは、気持ちを整えるための静かな空間です。
会話や電話は禁止されており、集中力を高めて作業したり、気分転換にリラックスしたりするためのスペースです。業務中、疲れたときや集中力が切れたときにここでリフレッシュすることで効率化も測れます。
リラックスできるような木製の家具を置いたり、グリーンを取り入れたような空間にするのもいいでしょう。秘密基地のような雰囲気にして、クローズな空間を演出するのもおすすめです。
7:ワークサイズスペース
ワークサイズは最新のトレンドであり、ワーク(働く)とエクササイズ(適度な運動)を掛け合わせたものです。オフィスにワークサイズスペースを取り入れることで、社員が会社にいながら健康を意識できます。
バランスボールの機能を取り入れた椅子や、ストレッチできるような棒が壁に取り付けられているなど、遊び心を取り入れながら健康面ケアできるようなスペースを作るのが最新のトレンドです。仕事に集中しながらも、エクササイズができるような工夫を考えていくのが重要です。
8:リフレッシュ・フリースペース
仕事を快適に進めていくためには、適度な休憩が必要です。効率的にリフレッシュできる空間があると、仕事の効率も上がる傾向にあります。
遊び心を取り入れることや、グリーンを多めに取り入れるなど、どのような環境なら社員がリラックスできるのかを考える必要があるでしょう。
また、最新トレンドでは本格バリスタがいるカフェや、運動器具などが置いてあるスペースが注目されています。休憩にも作業場にも使えるようなフランクさを兼ね備えたスペースを考えてみましょう。
最新オフィス事情を把握して新しいオフィス作りを始めよう
オフィスは仕事をする場所ですが、ただ座って働く場所だけでなく、働く意欲を促進し、コミュニケーションが活発に取れるような場所にすることが最新のトレンドです。
また、企業のイメージを外部の人にアピールする手段としても有効なので、トレンド感のあるオフィスにして信頼感や最先端の技術を表現していきましょう。
オフィスの最新トレンドを押さえた上で、企業イメージや業務に合わせて自律性を引き出せるようなものを取り入れましょう。社員の目線での意見も取り入れることで、会社の発展も望めるのです。