オフィスに仕切りを設置してコロナ対策する方法5つ|設置場所や高さは?

田中 陸(Riku Tanaka)

目次

  1. 新型コロナ対策でオフィスに仕切りをする必要性
  2. オフィスの新型コロナ対策に仕切りを使用するメリット3つ
  3. オフィスに仕切りを設置して新型コロナ対策をする方法5つ
  4. 新型コロナ対策に仕切りを使用するときの注意点
  5. オフィスでは仕切りを活用して新型コロナの対策しよう

新型コロナ対策でオフィスに仕切りをする必要性

オフィスがクラスターになる新型コロナの感染例が発生しています。オフィスが新型コロナのクラスターになり、従業員が休みオフィスが休業に追い込まれるのをふせぐために仕切りの設置が必要性です。


新型コロナの感染者数の増加に対して、オフィス内の感染を防止し、従業員の健康を守るためのコロナ対策が求められています。新型コロナに感染する原因は、主として「飛沫感染」と「接触感染」の2種類です。


「接触感染」は、手洗いとオフィスの手の触れるドアノブ、手すり等の除菌によって対策されています。「飛沫感染」は、オフィス内やデスク間の仕切りの設置により対策されています。


感染者の新型コロナを含んだくしゃみ、咳、つばなどの飛沫を吸い込むことによる感染が飛沫感染です。飛沫感染は、オフィス内やデスク間の仕切りで防止できます。

飛沫防止のため

職場内の空間やデスク間に仕切りを設けるのは、従業員に新型コロナの飛沫防止のためです。新型コロナ感染者は、感染初期は自覚が無くても、コロナを飛沫として排出しています。


感染者の出すくしゃみ、咳、つばなどの飛沫には、新型コロナが含まれていて、健康な人が吸い込むことで感染が拡大します。


職場内でマスクをしていても、くしゃみや咳をしたときは、新型コロナを含んだ飛沫を完全に止められません。新型コロナを含んだ飛沫が、健康な人に到達するのを仕切りにより防止します。

相手と一定の距離を保つため

感染予防のために、職場において社員の間隔は、できるだけ2メートル(最低1メートル)を目安に配置するように言われています。職場の面積が狭い場合は、従業員の間に最低の1メートルの間隔も取れません。


仕切りにより飛沫を防止すると、社員の間隔を最低の1メートルより近づけても、一定の距離を保って社員の机を配置できます。

オフィスの新型コロナ対策に仕切りを使用するメリット3つ

新型コロナの飛沫対策のために仕切りをする3つのメリットについて説明します。新型コロナ対策に仕切りを使用するメリットは、低コストで長く使えること、耐久性があること、透明性が高いので閉塞感がないことの3つです。


一般にオフィスで使われているアクリルパーティションは大規模な工事無しに設置できるので低コストで設置出来て、使用中に劣化が無いため、長く使用できます。また、アクリル板は耐久性が高く、透明性が高いので互いに顔を見て会話ができ、仕切りによる閉塞感を感じません。

1:低コストで長く使える

アクリルパーティションは、本体価格も比較的安く、大規模な設置工事が必要ないので低コストで設置できます。また、耐久性が高く、使用により劣化しないので長く使用可能です。


アクリルパーティションの設置方法は、大部分のオフィスでは、オフィス空間やデスク間に置くだけで設置できます。大規模な工事などは必要なく簡単に設置できるため、低コストで設置可能です。

オフィスによっては、アクリル板を購入して、自作によりさらに低コストで設置することもあります。

2:耐久性がある

アクリルパーティションは劣化することが少なく耐久性があり、長期間の使用が可能です。新型コロナは、短期間で収束する可能性が低く、収束までに時間がかかると予想されているので、仕切りに耐久性が要求されます。


耐久性があり長期間使用できるアクリルパーティションが、オフィス内やデスク間の仕切りに適しています。

3:透明性が高いので閉塞感が出ない

アクリルパーティションは、非常に透明性が高い製品で、オフィス内やデスク間に設置したとき、高い透明度のために視界が遮られず閉塞感が出ない特徴があります。


アクリルパーティションは、使用時の劣化による透明度の低下が生じにくいので、長期間にわたって閉塞感無しに使用できます。透明性の高いアクリルパーティションにより、お互いに顔を見て会話ができるので違和感を感じません。

オフィスに仕切りを設置して新型コロナ対策をする方法5つ

仕切りを設置して、オフィスの新型コロナ対策をする際の5つの方法について説明します。


適切な場所に設置すること、設置する数を決定すること、飛沫防止のできる高さに設置すること、使用シーンにおいて使い分けること及び小さなデスクに設置するときの5つの方法についてそれぞれ説明します。

1:適切な場所に設置する

オフィス内やデスク間の仕切りの設置は、新型コロナ対策を考慮して、飛沫対策のできる適切な場所に設置します。


オフィスが広いと机を離したり、横にのみ並べたりなどの新型コロナ対策が可能ですが、ほとんどのオフィスは狭くて、そのようなコロナ対策が不可能です。


狭いオフィスでデスクの間隔を詰めて、向かい合わせに配置する場合、デスク間のアクリルパーティションの設置が必要です。その際に、新型コロナ対策を考慮して、飛沫対策になるように適切な場所にアクリルパーティションを設置します。


横に並べた机の間にも、コロナ対策を考慮して仕切りを設置し、隣席からの飛沫が届かないようにしましょう。オフィス内の仕切りの設置は、従業員の間でソーシャルディスタンスを確保できない場所に設置します。

2:設置する数を決める

オフィス内やデスク間に設置する仕切りの数は、従業員の距離ができるだけ2メートル(最低1メートル)のソーシャルディスタンスを確保できない場所を調べて、そこへ適切な数を設置します。


新型コロナ対策のために設置することを考えて、飛沫対策に効力が得られる十分な数の仕切りを、オフィス内およびデスク間に設置します。

3:仕切りで飛沫防止できる高さにする

仕切りで効果的に飛沫防止できる高さに設定して、仕切りを設置します。飛沫の拡散シミュレーションの試験結果で、低い仕切りを設置すると飛沫が仕切りを越えて向かいの席に届き効果が出ないので、一定以上の高さにすることが推奨されています。

飛沫防止に効果的な仕切りの高さとは?

飛沫防止に効果的な仕切りの高さは、床から約140㎝以上、机から約70㎝です。それより仕切りを低くすると、向かい側の人に飛沫が到達し、仕切りの十分な効果が得られません。

4:使用シーンに合わせて使い分ける

仕切りは、事務室、会議室、休憩室等の使用シーンに合わせて使い分けます。机の配置を固定したオフィスでは本格的な工事をして仕切りを設置します。


机の配置が頻繁に変わるオフィスでは、簡単に移動できる仕切りを設置して使用シーンにより変えられるようにします。オフィスの事務室、会議室、休憩室等の使用用途によって、適した仕切りの設置方法について検討し、仕切りを使い分けましょう。

5:小さなデスクに設置するときは工夫が必要

仕切りを小さなデスクに設置するときは、机の面積を取らないように仕切りの設置面積を小さくする工夫が必要です。小さいデスクに設置する際のひとつの工夫として、上から吊り下げるタイプの仕切りを検討することも必要です。

新型コロナ対策に仕切りを使用するときの注意点

オフィスにおいて、新型コロナ感染防止のためにアクリルパーティションなどの仕切りを設置しています。仕切りを設置する際の注意点は、感染防止に効果がある場所に、効果がある高さのアクリルパーティションを必要な数だけ設置することです。


パーティションには、アクリルパーティション以外に、ビニール製やPET製のものや段ボール製のものもあります。設置場所や設置期間などを考慮して、適切な材質のパーティションを設置する必要があります。

オフィスでは仕切りを活用して新型コロナの対策しよう

オフィスが新型コロナのクラスターになった例もあり、オフィスの新型コロナ対策が要望されていて、新型コロナの感染原因である飛沫感染防止のために仕切りの設置が推奨されています。


コロナ対策のために仕切りを設置する際の留意点や、設置高さ等の設置方法について説明しました。本レポートを参考にして、新型コロナを防止して従業員の健康を守るために、オフィスに適切な仕切りを設置することをお勧めします。

監修

執筆者
田中 陸(Riku Tanaka)
経歴
東京大学経済学部卒業後、住友不動産入社。オフィスビルのアセットマネジメントを担当し、海外事業部にて世界主要都市の市場調査や投資検討に従事。 estieでは、セールスマネージャーとして営業や事業開発を手がける。 ベンチャー感を出すため、ヒゲと伊達眼鏡をトレードマークにしている。
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