虎ノ門ヒルズの強み|メリットとこれからの動向は!?

中村 優文(Masanori Nakamura)

目次

  1. 基本情報
  2. 民官連携の象徴である虎ノ門
  3. 虎ノ門ヒルズならではの働きやすさ
  4. 森ビル「ヒルズ」の強み
  5. これからの虎ノ門ヒルズ

六本木ヒルズ、アークヒルズ、虎ノ門ヒルズと東京都・港区を中心に展開される森ビルのプロジェクト。その中でも特にグローバルで快適なビジネス環境と高品質な住居環境を誇るのが今回紹介する「虎ノ門ヒルズ」です。公式キャラクターの「トラのもん」をご存知の方も多いのではないでしょうか?

トラのもん

出典:https://toranomonhills.com/about/toranomon.html

虎ノ門ヒルズ 森タワー」とは地上52階建て、高さ247mを誇る超高層タワーであり、日本初進出のホテル「アンダーズ東京」、最高スペックを備えたオフィス、ホテルサービスも利用可能な住宅、国際基準のカンファレンス施設、多様な商業施設や広大なオープンスペースで構成されています。オフィスを始め、全ての設備が国際ビジネスに適した環境であると言えます。今後東京の都市型ライフスタイルを牽引する存在となっていくことでしょう。今回はそんな虎ノ門ヒルズについてたっぷりと解説していきます!

基本情報

名前虎ノ門ヒルズ 森タワー
所在地東京都港区虎ノ門一丁目23番1号~4号
敷地面積17,069㎡
延床面積244,360㎡
用途オフィス、住宅、ホテル、店舗、カンファレンス、駐車場
階数地上52階/地下5階、塔屋1階
着工2011年4月
竣工2014年5月29日
構造S造(一部SRC造、RC造)
設計日本設計
事業施行者東京都
特定建築者森ビル株式会社
施工大林組

参考:https://toranomonhills.com/about/development.html

民官連携の象徴である虎ノ門

虎ノ門ヒルズ森タワーは2014年に東京都施行の「市街地再開発事業」の一環として環状第二号線の整備と共に建築され、道路上空に建築物を建てる「立体道路制度」という手法が用いられています。東京都の公募により森ビル株式会社が選定されており、民官連携による都市開発を代表するプロジェクトの1つです。

虎ノ門エリアは、その充実したオフィス展開だけでなく、地上部に整備されている「新虎通り」も注目すべきポイントと言えます。「新虎通り」は2021年開催予定である東京オリンピック・パラリンピックにおいて選手村とスタジアムを結ぶ道路の一部であり、街の賑わいや活力を生み出す「東京シャンゼリゼプロジェクト」が展開されています。沿道一体が「東京のしゃれた街並みづくり推進条例」に基づいた街並み再生地区に指定されており、東京のシンボルとして魅力的な街作りが進められています。

虎ノ門のオフィス状況についての詳細はこちらのコラムもご覧ください。

霞が関・虎ノ門のオフィス【成功と課題】事務所の最新トレンド

2020年東京オリンピックの開催を目前に、大規模な再開発計画があちこちで竣工を迎え、空室率や賃料水準の推移をみてもその好調ぶりが目に見える都心のオフィス事情ですが、その中でも伝統の長いオフィスエリアが今回解説をしていく「霞が関・虎ノ門」エリアです。

虎ノ門ヒルズならではの働きやすさ

オフィス

オフィスエリアは地上52階のうち6階から35階の30フロアを占めます。総貸室面積は30,000坪におよぶ大規模ビルです。3つのホールで約2000名を収容可能なカンファレンス施設もあり、通常のオフィスでは困難な国際会議やシンポジウムなどの開催を行うことも可能です。

このようにオフィスやフォーラムなど、ハード面が充実しているのはもちろん、虎ノ門オフィスの魅力はそれだけではありません。虎ノ門は環状二号線と密接しており、国際化の進む羽田空港へのアクセスを向上させることで「東京の玄関口」として、世界と日本のビジネスエリアを繋ぐ役割を果たします。ハイアット系列のラグジュアリーホテル「アンダーズ東京」での宿泊が可能なのも大きな利点です。地域の個性や魅力をふんだんに取り入れ、快適ながらも刺激的なホテルライフは、ビジネスで訪れた外国人にも日本の魅力をアピールしてくれるに違いありません。

また、虎ノ門オフィスは耐震性能をはじめとする高い安全性を誇ります。「逃げ出す街から逃げ込める街へ」をコンセプトに、非常用発電機の導入など事業継続性を保つための配慮がなされているため安心です。

虎ノ門

さらに特色の1つとして上げられるのが、ワーカー同士の交流を大事にしている点です。ビル内に入居するテナントが交流できるスペースとして、日々のランチに彩を与える店舗優待サービスや、ワーカー同士で行うスポーツ大会など、そこで働く人々がオフィスライフをより楽しむ環境づくりに注力しています。

森ビル「ヒルズ」の強み

森ビル株式会社と聞いて皆さんはどんなことをイメージしますか?芸術や文化といったワードを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。森ビルは六本木に森美術館を構えるなど、クリエイティビティを尊重しているのが大きな特徴といえます。

それは虎ノ門ヒルズに関しても例外でなく、虎ノ門ヒルズを歩くと様々なアート作品が目に飛び込んできます。いずれもアジアのアーティストが東京、虎ノ門ヒルズの未来に思いを馳せ、そこでの生活の一部として完成させたもので、アートと人間生活との融合を実現しています。虎ノ門オフィスで働く人もそうでない人も、訪れる人全ての心を豊かにしてくれる素敵なアート作品は何度でも見たいと思わされます。

これからの虎ノ門ヒルズ

「虎ノ門ヒルズ」といえば現在主に虎ノ門ヒルズ森タワーのことを差していますが、その隣接地においてさらに3つの大規模プロジェクトが進行中です。「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」「虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー」「(仮称)虎ノ門ヒルズステーションタワー」の3つです。日比谷線虎ノ門ヒルズ駅との一体的な都市づくりをテーマに、国際基準のオフィス、住宅、ホテル、商業施設や交通インフラなどの充実した施設を備え、今以上に東京を代表するグローバルビジネスセンターへと発展していくことでしょう。

estieで虎ノ門ヒルズ森タワーをみる

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監修

執筆者
中村 優文(Masanori Nakamura)
経歴
早稲田大学大学院卒業。大学院時代では未踏スーパークリエータに認定される。その後、三菱地所に入社し物流施設のアセットマネジメントや営業に従事。 不動産業界の知見とエンジニアリングの知見両方を持ち合わせており、estie proのプロダクトマネジャーとして活躍。 フットワーク軽く社内イベントをよく開催する。
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