オフィス空間改善方法「バイオフィリックデザイン」とは
- 2021/05/12
バイオフィリックデザインという言葉はご存知でしょうか。バイオフィリックとは、生命、自然を意味する「バイオ」と「愛好、趣味」を意味する「フィリア」という言葉から創られた造語です。
自然と人間の接続性を高める空間デザインに関する概念で、風や植物などの自然に接することで人は本能的に幸せを感じられるようにできているという考えからきているそうです。
オフィス空間改善方法の1つとして知られる「バイオフィリックデザイン」は社員の生産性向上を目的として導入されることが多いです。オフィスに自然を感じることができる要素を取り入れるだけで、生産性の向上やストレスの軽減、空気の清浄化などの効果が期待できるとされています。
今回は、バイオフィリックデザインの概要と導入するメリット、注意すべきポイントについてご紹介します。社内環境を変えたいとお考えの方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
バイオフィリックデザインとは
自然と人を調和させ、幸福度や健康を促進する空間デザインがバイオフィリックデザインと呼ばれています。
このバイオフィリックデザインは、年々注目度を増しています。それは、バイオフィリックデザインの要素を取り入れることにより、ワークプレイスにおけるストレスと仕事の疲れを軽減したり、元気を付けたり、集中力を高めたりさせる期待できるためでしょう。
『The Human Space』(インターフェイス社による運営)が、世界16ヵ国のオフィスワーカーに実施したアンケートによると、日光・植物・小鳥のさえずりなど、自然を感じられる環境で働いている人のほうが、そうではない人に比べて幸福度が15%、生産性が6%、創造性が15%高いという調査結果が得られたそうです。
※ 参照:世界中の職場におけるバイオフィリックデザインの効果
バイオフィリックデザインの注意ポイント
バイオフィリックデザインというと、オフィスにグリーンを取り入れる、オフィスの緑化、というイメージが強いと思いますが、それだけではありません。
音を流すという方法もあります。水を扱ったり、鳥を飼ったり、ということもできないことではないですが、より手軽に導入する方法として音を流す方法を検討することがおすすめです。
音楽の種類としては森や川などの自然音がオフィス環境には適しています。
木々や動物や川などから発せられる、人間の耳では聞こえないけれど、細胞レベルで感じることができる2万ヘルツを超える高周波成分が含まれており、自立神経が高まるといった研究結果も発表されています。音響システムによっては、その高周波の音まで再現できるものもありますし、時間や四季によって音が変わるものもあります。
観葉植物をオフィスに置かれる際、こういった音もあわせて取り入れてみると、より効果も高まるでしょう。