おしゃれなオフィス空間を生み出す工夫!スケルトン天井について
- 2021/05/12
スケルトン天井という仕上げはご存知でしょうか。天井のボードを取り払い、構造体をそのまま見せる、オフィスでも用いられることが多くなってきている天井仕上げです。飲食店やアパレルショップなどではオフィスに先だって用いられることの多いこの仕上げの良い点をご紹介します。
スケルトン天井の2つのメリット
スケルトン天井のメリットとして、「よりデザイン性が高く見える」ことと「より天井が高くなる」ことが挙げられます。
オフィスの天井材は無機質なものが多いです。スケルトン天井にすることで、その無機質さを軽減し、より高いデザイン性を付与できるため、増えてきているのでしょう。
一方で、もともとスケルトン天井ではない天井をスケルトン天井にする場合は、工事費用も高額になります。それは、ただ天井を取り払うだけでなく、多くの工事が絡むためです。
また、天井裏の状況は、天井を壊してみないと分からないため、天井を取り払ってからどの程度手を加えなければならないが見えないケースが多いです。手を加えるというのは、天井の塗装、周囲の壁の立て直し、既存の配線関係の整理が主なものとなります。
更に、天井には、様々な設備が設置されています。照明関係、空調関係、防災機器関係、人感センサーなど。天井を取り払う際はこれら全てを取り外し、テナントへの入居前までに再設置せねばなりません。
再設置をする際は、天井ボードを取り払ってしまっているため、ビルの躯体(ビルの構造物のコンクリート部分)にアンカーというものを打って、そこから吊り直す必要が生じる場合が多いです。取り外したものをそのまま流用できる機器もありますが、再設置先が元の設置先と形状が違い、再設置できない機材もあります。照明関係の機器はほとんどの場合これに当たります。
スケルトン天井仕上げをするうえでの注意ポイント
こうしたスケルトン天井仕上げとすること自体の工事や費用の問題もありますが、まずは、スケルトン天井での仕上げをすることについてビル管理会社さんへの確認が必要となります。
ビルによっては、設備の関係上スケルトン天井ができないと言われるケースもありますし、ビルの状況や管理上の問題等で、更なる工事が必要となるケースもあります。法令上、他の部屋と区切るためのスラブからスラブ(下の階との床スラブと上の階との床スラブ)までの壁の設置もマストとなるケースも多いです。
移転先のオフィスではスケルトン天井にしたい!とお考えの際は、物件探しの段階からその条件を不動産会社さんにしっかり伝えておくと良いでしょう。物件の天井が元々スケルトン仕上げのオフィスを見つけることもできるかもしれませんし、スケルトン天井仕上げにすることができない物件を候補に入れるという無駄を省くことにもつながります。