渋谷・神南エリアにて一棟フレキシブルオフィスを開業、東急

東急は4月28日、渋谷区神南にてフレキシブルオフィス「SHIBUYA WayP（シブヤ ウェイプ）」を開業する。地上10階建の新築ビルを一棟丸ごとフレキシブルオフィスとして開発したもので、都市部におけるセットアップオフィス供給の中でも先進的かつ希少な事例となる。

本物件は、1名から19名対応のセットアップ済み個室を全33区画整備。2階および5～10階は全てセットアップオフィスとして賃貸予定だ。3階には会議室、4階にはラウンジが備わる。法人登記も可能で、共用部にはテレカンブース、屋上テラスなどが設けられている。これらの設備はいずれも無料で利用でき、賃料には光熱費やインターネット回線料も含まれていることから、入居企業のコスト管理負担を軽減する。

最大の特徴は、建物の新築段階から一棟フレキシブルオフィスとして計画・設計されている点にある。多くのフレキシブルオフィスが区画単位のリノベーションや内装セットアップにとどまる中、WayPは共用部と専有部の動線設計や空間演出、さらには周辺街区との関係性までを一体的にデザイン。ブランド性と快適性を兼ね備えた、都市型オフィスの新たなスタンダードとなりうるプロジェクトだ。

交通利便性も高く、「渋谷駅」から徒歩7分、「明治神宮前駅」から徒歩10分、「原宿駅」から徒歩11分の距離に位置する。既にエンタメ、IT、コンサルティング、マーケティング関連企業を中心に入居が進んでおり、組織の成長や多拠点展開に対応する柔軟なオフィス戦略の選択肢として注目されている。

東急はこれまでハイグレードオフィスを中心に事業展開してきたが、働き方の多様化に対応すべく、用途・規模に応じた多様なオフィス戦略を推進している。本プロジェクトでは、企画・プロデュースにヒトカラメディア（東京都世田谷区）が参画し、開業後のリーシングや施設運営も引き続き同社が担う。

現在、個別内覧を受け付けており、都市型クリエイティブ企業にとってブランディングと生産性を両立させる新たな拠点となりそうだ。

物件概要

• 物件名称：SHIBUYA WayP（シブヤ ウェイプ）

• 所在地：東京都渋谷区神南一丁目6番5号

• 最寄駅：JR・東京メトロ渋谷駅 徒歩7分

• 規模：地上10階建

• 面積：延床面積 約449.56坪

• 竣工年月：2025年4月（予定）

• 事業主：東急株式会社

• 運営：株式会社ヒトカラメディア