虎ノ門ヒルズ至近の小規模事務所ビルを取得、森ビル
森ビルは2025年2月、東京都港区虎ノ門ヒルズ至近の事務所ビル「西島ビル」を取得した。売主は複数の個人で、取引価格は公表されていない。 本物件は虎ノ門ヒルズ群の南に位置する延床面積約122坪の小型ビルであり、今年1月に虎ノ門ヒルズ ステーションタワーにおける段階的再開発の総仕上げとして開業した「グラスロック」の至近にある。
約7,000億円をかけた虎ノ門ヒルズ再開発事業は「グラスロック」の完成をもってひと段落がつくが、森ビルはその後も周辺街区を段階的に取り込むと共に、「ヒルズ間連携」をテコに国際ビジネスセンターとしての磁力を高めるエリアマネジメント段階に入った。 今回の物件取得はその一環である可能性が高い。
同社社長の辻慎吾氏は今年の年頭所感でも「複数のヒルズを効果的につなぐことが森ビルの未来を拓く重要なテーマ」と述べ、「虎ノ門3丁目プロジェクト」を2026年に都市計画提案する方針を明言した。 「第2六本木ヒルズ」と呼ばれる超大型再開発「六本木5丁目プロジェクト」も進む中、本物件取得も虎ノ門、麻布台、六本木の回遊性を高める重要な一手になるのか、引き続き注目が集まる。
物件概要
物件名称:西島ビル
買主:森ビル株式会社
売主:個人複数名
取引価格:非公表
所在地:東京都港区虎ノ門3丁目8-3
最寄駅:東京メトロ日比谷線 虎ノ門ヒルズ駅 徒歩2分/銀座線 虎ノ門駅 徒歩5分
竣工年月:1991年11月
規模:地上8階・地下1階
面積:延床面積 約122坪